暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

小さな手

2021年12月09日 | 古民家
 ひとさし指と中指を・・・5本の小さな指がクルリ絡んで来て・・・
不安な心も、楽しい心も受け止めなきゃ・・・なんて思うけれど・・・
暖かさを貰うのはいつも自分の方で・・・面倒なことも、不安なことも・・・
ガリガリと迷う頭の中が・・・ギュッと温められているようで・・・
振り子みたいにチクタク降られる手は・・・明日も向かう、元気のネジを巻かれているような気がする・・・。

子だくさんの暮らし・・・働き手が必要な時代・・・戦争で病んだ時代・・・
高度成長期が生んだ時代・・・この先、子だくさんの時代が現れるかは解らなくても・・・
暮らしが豊かになるには・・・次の世代が変わらず残され事が必要だと思う・・・。
庭を走り回り・・・近所の路地を駆けて、公園で暗くなるまで遊び・・・
たまには悪戯で、痛い目に合いながら・・・
お兄ちゃんにしてやられ・・・お姉ちゃんにからかわれ・・・
妹や弟の面倒を見て・・・お母さんに甘えて、おやじのカミナリをもらう・・・。

小さな世界で、大きな世界と同じ時間を過ごし、たくさんの経験を受ける暮らし・・・。
古民家の中で育まれた世界で、子供は大きく成長して・・・貧しい暮らしの中でも・・・社会の仕組みを知っていけたと思う・・・。
生まれたての紅葉の葉のように小さなお手ても・・・知らない間に自分と同じ雑な手になる・・・
小さな手に・・・自分以外の暖かな手を、いくつ握らせてあげられるのだろうか。


コメント
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