暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ないものねだり

2021年12月07日 | 古民家
 鳥のように羽があれば、どんなに遠くの空へもひとっ飛び・・・カエルの水かきを持てば、グルグルと派手に泳いで・・・
チーターの健脚があれば、野原はわが物顔で・・・猿の長い手を持てば、木々の間を軽々と泳いでいける・・・
ないものねだりで、欲しがり・・・自然の端っこを守って来た暮らしは・・・
穏やかで、ゆっくりとした心の時間が刻まれていました・・・。

古屋に空き家・・・古民家を活用している場所は増えて・・・
本屋さん・喫茶店・雑貨屋・洋服屋・・・事務所に介護施設・・・
暮らし方が変化して、住まいがお店になり・・・生まれも違う・年齢も離れている人達が過ごす街になる・・・。
知り合いでもない人が集まり、町が膨らんで・・・家族のような地域の集まりが育ち、文化が残されて来ました・・・。

誰もがみんな・・・はじめは知らない人ばかり、長く暮らしているか・・・
今日からお世話になるか・・・
お互い様の暮らしが受け継がれ、日本の文化になって・・・小さな集まりが、各地で大きな文化を育てて来たんだと思います・・・。
数世代受け継がれてきた古民家も・・・住居だけでなく、納屋や小屋に代わって・・・
小さな住まいに組み上げられて・・・
姿カタチが変わっても・・・受け継がれる想いが残されて行きます・・・。
空き家や古民家が残される場所は、少しづつ増えてはいても・・・解体処分される時間の流れも同じように増えています・・・。
ものも言えず、悲しそうに町や人を眺め続けている、残された住まい・・・いろんなモノになれるなら、もっとその声を聴くことが出来るのに。

コメント
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