暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

無知

2021年10月23日 | 古民家
 好きにしていいと・・・言われて初めて気付く不自由・・・
なんにでもなれると・・・気付かされて初めて覚える不安・・・
死ぬことも・・・明日への不安な心も持たない幼い頃は・・・
前に進む景色だけが灯って・・・何も知らない無知な時間を手にして・・・
嘘みたいに見つめる大人の目を毛嫌いしながら・・・説得力もない自信に、胸がいっぱいになっていた・・・。

生き方が決められていた時代に・・・古民家の住まいは残されて・・・
住まい方にも、いちいち決まりごとがあれば・・・
今の暮らしが、どれほど楽なのかも知れない事に気づいても・・・
古い暮らしを取り戻そうとはあまり思わないようで・・・
敷かれたレールがお手軽なのか・・・自由の言葉が欲しいのか・・・
変化を怖がるのは・・・いつの時代も同じなのかもしれない・・・。

素材は変わっても・・・墨つぼを使って下小屋で刻みをする大工さん・・・
鉛筆やマジック・・・文字を書いて、線を引くのに、かたくなに墨つぼを使い続ける・・・
繋がれた教えをその先に残し伝える意味が・・・どの時代の目が見ても、その伝統が一番しっくりくると思える・・・
伝統技術は・・・幼い目も・・・大人な目も関係なく認められるものなんだと思う・・・。
幼さの残る古い技術で築かれた住まいも・・・現代の技術で再現できない事実を見ると・・・
新しく理屈で考える住まい造りには無い、古い住まい造りがあっても良いのかなと思います。



コメント
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