暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2021年10月22日 | 古民家
 青い糸に赤い糸・・・緑の糸に黄色い糸・・・
見えそうで見えない、いろんな糸が空に絡んで、その中から繋がりを探しながら・・・気付かないまま過ごしている・・・
お互いに繋がっている糸もあれば・・・何かの境界線の糸もあって・・・
不安に思う場所だったり・・・どこかで出会った場所だと気付く糸の先は・・・
越えてはいけない場所だったりもします・・・。

始めてきた場所の・・・初めて見上げる古い建物・・・
懐かしく感じて・・・少し不気味に感じて、既視感を感じるのは・・・
どこかで繋がる記憶の底から、ツルツルと手繰り寄せられているのかも・・・
古民家を知らない世代でも・・・忘れたいほど苦労を残した世代でも・・・
土間に、見上げる天井の太い梁・・・畳の並ぶ和室の続き間を見通すと・・・
体の中に・・・細い糸がスルリと通り抜けて行く気がします・・・。

自然との境界線を、土足で踏み荒らすような暮らしが続くと・・・
いろんな場所にゆがみが表れて・・・少しくらいなら元に戻せた時代から・・・
何かが崩れるように取り戻せない・・・そんな時も生まれている・・・。
グルグルに絡まった糸の束も・・・気ままに任せて気にしなければ、いつの間にかほどけて、なんだかうまくいっていたのは・・・
境界線を守り・・・人が踏み込めない場所を自然に感じ取れる暮らしだったのかも知れません。





コメント
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