暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

残す

2021年09月04日 | 古民家
 四角に三角をのせて・・・ちょっとバランスが悪いけれど、丸をのせてみる・・・
石を積み上げるのは何かの合図なのか・・・退屈だったのだろうか・・・
洞窟の壁に残されたモノは・・・落書きなのか、そこでの暮らしを伝えたかっただけなのか・・・
人は何か自然にあるモノを利用して、自分を残そうとしています・・・。

柱の傷は成長の証・・・床の傷は暮らしの証・・・
漆喰壁の手の跡も・・・箪笥に貼られたシールの数も・・・
何もかもが思い出の中にあって・・・
古民家の暮らしに中には・・・煤けた天井の竹も、黒光りする梁や柱も・・・
流れて来た時間を記憶して来たタイムカプセルのようです・・・。

苔むした石が、居続けた時間ははるか遠く・・・
飽きるくらい昔から座り続けて、緑の衣を羽織る・・・
茅葺の屋根のてっぺんに・・・スラリと花が咲き並ぶ・・・
芝棟は、土をかぶせその重さで萱を守り・・・土に根が張り、土を守る草花・・・
暮らしを守る中に・・・粋な姿を残し・・・
意味無く見える場所も・・・
時間の記憶の中に・・・大切に仕舞われて行くのかも知れません。



コメント
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