暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

湧く

2021年08月16日 | 古民家
 ずいぶんと昔のお風呂は混浴だったようで・・・
湯舟はなく、おじさんに人気のサウナ(蒸し風呂)だったそうなので・・・
ムアーッ!、と声を上げたくなる・・・湯につかる贅沢は・・・
もう少し時間が流れてからなのかと思うと・・・
たくさんの水(湯)をダブダブと使うお風呂文化は・・・
大層、贅沢な文化なんだろうと思う・・・。

冷夏でもないけれど・・・お風呂が恋しくなる日々に・・・
湯気が立つ、水面に浮かぶタオルと頭・・・
古民家のお風呂では・・・一人がやっとの、お櫃みたいに小さなお風呂を思い浮かべて・・・
時代が過ぎれば・・・五右衛門風呂や、桧風呂・・・
どれも巻をくべて・・・沸かすまでに時間もかかり、いい塩梅のお湯を育てるのも一苦労で・・・。
重労働と思うのか・・・風流だと思えるのか・・・
湯船につかって考える・・・。

地震や火山の噴火が心配な列島でも・・・
温泉の恩恵には素直になって・・・日本で温泉が湧かない場所はないほど・・・
温泉好きを育てるには飽きのこない、とっておきの場所である・・・。
豊かな森を生かした伝統や・・・豊かな土壌を生かした文化・・・
飲み水でさえ満足に手に出来ない場所があることを思うと・・・
豊かさに敬意をもって・・・大切に頂き、かたちを変えて自然に返す・・・
そんな循環が、大きな癒しを造ってくれるんだと思います。

コメント
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