暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

成長

2021年07月19日 | 古民家
 ストンと植えた、か弱い若木に・・・大きくなれと願いを込めて・・・
縁側で、コロコロと幼子が笑っている・・・。
生まれた子の成長を願い・・・素直に育つ木を植えて・・・
二十歳になって、嫁ぐ頃合いに・・・嫁入り道具の一つに造られる・・・。

早く成長する樹木は・・・そのおかげで、柔らかく軽い木に育ち・・・
桐の場合、成長も早く防虫効果の性格が・・・昔から箪笥として重宝されています・・・。
杉も成長が早いとは言え・・・住まい造りの柱に成長するまでは50~60年ほど必要で・・・
人が植えた杉の木では、人のお手入れが入らなければ、素直な柱材にはなりません・・・。

高温多湿な日本の気候・・・台風も地震も自然から頂き、過酷な土地に根を下ろし・・・
自然から教わり・・・人が知恵をしぼり、時代を重ねて伝統技術が生れて来たけれど・・・
フワフワとなびくように、自然体で育てて来た技術を・・・
一時は、力で抑えようとして・・・
その考え方に、限界を感じて頼りにしたのが・・・自然に教わる事でした・・・
いつの時代も、同じ繰り返しをして・・・忘れた頃に、また思い出す・・・。
時間を掛けて育つ、欅や栗・・・樫の木のように・・・
ゆっくりと教えを繋ぎ、その言葉の重さを抱えながら・・・次の世代を育てられる自分でいたいと思います。




コメント
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