暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

千鳥足

2021年05月12日 | 古民家
 千鳥足で歩く飲兵衛さん達を、横目で見る機会も・・・
自分がほろ酔いで歩く時間も無いけれど・・・
酔いの中で語れる事も・・・忘れたい事もたくさんある暮らしは、ずいぶん昔からあるようで・・・
大人の男達が見せる、お酒を飲む仕草は・・・なにかと頭の中に思い描かれます・・・。
(千鳥が歩く姿はトツトツと・・・本当は颯爽としているのに・・・
巣を守る時に・・・ホロホロと、わざとよろめきながら天敵の注意を引いているそうです・・・。)

ワインは、1次発酵させて糖分を酵母が食べて・・・アルコールを生んでくれます・・・。
日本酒は、1次発酵と2次発酵と工程が煩雑で・・・
お米の表面を削ったり・・・米麹にしたり、酵母が麹を食べてアルコールを生み出すまで・・・
大変な時間と労力が必要です・・・。
趣向品なのに・・・酔えれば良いのに・・・
香りや口当たり・・・うま味に、苦みに、酸味・・・
多くの手仕事に苦労しながら醸していたお酒造りも・・・
突き詰めれば・・・科学のような酒造りに変化している所もあるようです・・・。

普段口にするお酒は・・・ご家庭に優しい価格でも・・・
たまのお祝いに頂くお酒は・・・少し奮発した、好きな銘柄を選んでみたりする・・・。
住いを手に入れる、特別な大事業なのは今でも変わらないけれど・・・
なんだか、コンビニで買うくらいの感覚で、ポンポン建ち並ぶ姿を見ると・・・
あまり特別な想いもないまま・・・暮らしが始まる寂しさを感じます・・・。
千鳥足で・・・いつも戻る場所は大切な我が家・・・
変わり映えのしない質素な住いでも・・・
颯爽と建ち振る舞う姿の住まいで、暮らしを繋いで行ければと思います。



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