暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

手書き

2021年05月06日 | 古民家
 文字が躍る・・・。
手紙や本を開くと、そこには手書きの文字が泳いで・・・
丸かったり・・・四角だったり、少しゆがんでいるのも微笑ましく・・・。
子供から送られる、半分に折られた色紙の手紙に・・・ニヤケ顔しない人はいないだろう・・・。
文字のキレイや上手は関係なく、機械で打たれた文字には無い艶やかさを持っているのが・・・
手書きの良さかも知れない・・・。

棟梁が板図を描く・・・
素人には単純な線で描かれた、住いの平面図にしか見えなくても・・・
たくさんの情報が詰まっていて・・・良く見れば、竹の筆のような道具で器用に線を引き・・・
そこに加わる意味の解らない数字や文字・・・
達筆の様で・・・いい加減なようで・・・
額に飾りたくなるほど・・・アートのようにも見えて来る・・・。

設計士と言われる人が描いていた・・・定規と鉛筆で表現していた図面・・・。
線の細さや、幅の違いで・・・見る印象が変わり・・・
寸法線や文字のカタチで・・・魅力的に見てもらえるか、踊るような暮らしを表現出来ているかを感じる事も出来る・・・。
機械が作る図面でも・・・表現のセンスは変わるけれど・・・
今でも建築士の試験が、手書きの図面で行われているように・・・
アナログを経験する良さは・・・どの世界にも残り・・・
最後には、やっぱり人の造るモノが良いと思う・・・不確かな部分に、人は安らぎを感じるのだと思います。



コメント
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