暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

山のカタチ

2021年04月22日 | 古民家
 小さな頃から見慣れたおもちゃ屋さん・・・
ギロッと座る本屋のおじさん・・・もしかすると今の自分よりも若かっただろう駄菓子屋のおばちゃんや、文房具店のメガネが似合うおじさん・・・
田舎に帰ると、そんな居場所がまだ残っていて・・・
見慣れた記憶の顔は、同じように店の奥から出てはこないけれど・・・
ひとまわりしぼんでしまった店構えに見えても・・・
色あせた写真のように残る町並みは、美しいと思います・・・。

木材が、柱として使えるまでに成長するには・・・杉材でも50年ほど必要です・・・。
人で言えば人生折り返し・・・次の世代の為に木を植え、育て、繋いで行く息の長いお仕事です・・・。
何度も危機を乗り越えて・・・森の木々は残されて来ましたが・・・
手入れの行届かない森は・・・暗く植物も動物も消えてしまった森になり・・・人の暮らしにも影響が残って・・・
土砂崩れや、川の氾濫となって人の暮らしを襲います・・・。

山で遊ぶことも・・・山に入る機会もずっと減り・・・
木々の合間から、おひさまが射し込む心地よさを知らない世代が増えて来て・・・。
遠くから見る山のカタチも色合いも・・・そんなに変わらない気がしても・・・
目をこらして良く見れば・・・懐かしい風景は、あまりにもおぼつかない姿に変わってしまいました・・・。
ずっと変わらないモノは無くても・・・人が壊しても良い訳では無く・・・
少しだけ居場所を間借りする謙虚さが、大切なんだろうと思います。



コメント
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