暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

またたき

2021年04月05日 | 古民家
 春夏秋冬・・・1年を過ごす記憶が年輪に残されて・・・
千年もの長い間・・・同じ場所で見る風景の様変わりを、どんな思いで見て来たのだろうか・・・。
植物でさえ命を繋げられない時代も・・・豊かでモサモサと元気に育つ時代も乗り越えて・・・
いつに無く元気の無い森の木々達は・・・この先、どんな風に育ち見守って行くのでしょうか・・・?

数えやすい年輪と、数えにくい年輪があって・・・
杉や檜は1年の分け目がハッキリとして、丸太の太さでもその年齢はある程度解ります・・・。
栗や欅は、成長が遅い分・・・ウリウリとした年輪は数えづらく・・・
太さも真ん丸とは言えないカタチなので・・とても解りずらいです・・・。
社寺仏閣・・・お城の建築ラッシュで、日本の健康的な山から大口径の木材は失われ・・・
日々の生活で使う薪や道具の材料として、採され続けた山は荒れ・・・
人の手で戻そうとしながらも・・・戦争や経済成長の中で、何度も山は痛みを受けて来ました・・・。

山や川・・・海の自然は、人の力で景色が変わるほどの痛みに耐えて来ましたが・・・
ごまかしの効かないほど・・・こらえている顔が目に映るような気がして・・・。
自分の親から教わる知識や経験が変わるほどの変化が、毎年訪れる風景に見て取れるように・・・
長く見続けて来た木々達も戸惑うような変化が・・・暮らしの中の気付かない所で、大きく変化して来ていると思います・・・。
瞬きのような人の時間でも見える変化に・・・大切なモノを奪われているように気がします。

コメント
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