暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

相性

2021年03月30日 | 古民家
 武骨な姿でも・・・大きな丸太を積み上げたログハウスの良さは伝わって来ます・・・。
それでも、目に見える全部が木材だらけでは・・・少し重い雰囲気になるので・・・
左官壁で漆喰や、土を使ったり・・・建具を取付、ガラスや障子などで軽さを出したりします・・・。
金属の取っ手や飾りを持ってくるだけで、素材の違いが様子を変えてくれますが・・・
構造材としては、木と金属の相性はあまり良くなくて・・・冷たい金属が結露を起こして木が腐食したりと・・・
伝統工法で極力金物を使わないのは・・・そんな意味もあるようです・・・。

大口径の木材を取りつくし・・・巨大木造建築が限りなく不可能になっていました・・・。
接着剤の進化で、貼り合わせの木材を使って大口径の材料を加工する事で・・・
6階建て・・・10階建て・・・それ以上の木造建築も作られようとしています・・・。
日本の木材利用の目的と・・・間伐材の有効利用が進めば、日本の山も健康を取り戻せると思っての取り組みですが・・・
何故か安価の外材流通は止められる訳も無く・・・
熱帯雨林・・・森林破壊の現状に、あまり変わりは無いような気がします・・・。

古民家と言われる・・・とても贅沢な材料を使った住まいは・・・
すべての人の住まいにはなり得ません・・・それでも、残されて来た大切な資源で造られた住まいが簡単に廃棄され・・・
この先、ゴミにしかならない住まいが、益々作られて行く状況に・・・
木材利用の目的も・・・説得力の無い、薄い影のような存在になっています・・・。
日本の伝統も・・・今の社会も・・・これからの世界も、相性良く暮らせる住まい方が、日本の暮らしにあるような気がします。


コメント
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