暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

語る文字

2021年03月20日 | 古民家
 紙の上で踊り・・・怒り・・・カラカラと笑う文字・・・。
子供の踊る文字は・・・自由で気持ちが良い・・・。
まじめか・・・と言うくらい、かしこまった文字は、融通効かない顔が目の前を通り過ぎる・・・。
お手本になる文字は綺麗で読みやすく・・・みんなに羨ましがられ・・・。
個性がちりばめられると・・・イラ付く事もあるけれど、人となりを感じて・・・
文字をたどって、書いた人を想像してしまう・・・。

暮らしを紡ぎながら・・・住まいのあちらこちらを覗いて・・・。
再生や移築の現場では・・・先人の手仕事に触れるて・・・。
造り手の想いや・・・性格、考え方が浮かんで来る住まい・・・
当時の職人と会話をしているみたいだ・・・そう話してくれる棟梁がいました・・・。
繋いで来た同じ技術でも・・・細かな加工に違いがあって・・・
同じ仕上がりの無い手仕事には・・・造り手の理想や意地、ずっと先を見つめた、守るべき伝統の技術があります・・・。

心地よく感じる文字・・・不快な気持ちになる文字・・・。
人の受け取り方で、同じ文字の見え方も変わりますが・・・
漢字に平仮名・カタカナ・・・日本の文字が伝える感情の大きさは・・・
歴史が育てて来た文化です・・・。
古民家の造りや姿形も・・・
時間を掛け、自然に翻弄されながらも積み上げられた技術です・・・。
各地に残り、何かを語り掛ける古民家を・・・むやみに解体してしまわない社会であってほしいと思います。


コメント
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