暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

移築

2021年01月14日 | 古民家
 サワサワと、肩にお湯が流れる浴槽に・・・癒されるやさしい香りや音が流れるトイレ・・・ 
高級旅館や温泉施設と変わらない・・・少し贅沢なお風呂や便器を、大手メーカーが販売して・・・ 
機能的な新建材がいくつも現れる建築業界・・・。
今更、無垢材や土壁の住まいに興味を持つのは・・・
少しこだわりある人か・・・そこそこ裕福な人・・・。(個人的な見解です。)

地方にころがる歴史ある古民家は・・・行き場を失い、冗談では無く消えようとしています・・・。
二度と手に入らない木材や・・・失われた伝統の技術が生きる住まいは・・・
そこに暮らした家族の忘れてはいけない・・・大切な時間を残しています・・・。
残したいけれど・・・その場所では不要と扱われている古民家を・・・
必要とする場所に移動する・・・移築がもっと手軽に考えられるような動きが出ています・・・。

伝統の技術・・・手間暇は掛かっても、多くの人がその仕事を分け合えば出来ない住まい造りでは無いのですが・・・
関りの薄くなった場所が増えて・・・手刻みの加工や土間や土壁の造りを維持出来ず・・・
茅葺作業の担い手も、育たなくなっています・・・。
それでも・・・移築のルールや仕組みを組立、多くの人の手を借りながら・・・
全国に息づく、手つかずの古民家を・・・次の世代に受け渡しが出来るような想いが広がっています・・・。
金持ちの道楽や・・・一部の変わった人が住む古民家では無く・・・
人が人らしく・・・自然と向き合う、これからの住まい造りを知ってほしいと思います。



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