暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

住と育

2020年12月29日 | 古民家
 古い伝統は・・・残そうと思わなくても、自然暮らしの中に溶け込んで・・・
いつも・・・いつのまにやら・・・気付けば・・・
毎年同じように時が流れて・・・空気を吸うように、毎朝ご飯を食べるように通り過ぎていたのに・・・
ふと立ち止まって振り返ると・・・後に続く子供達が、後追いしていなかった・・・。

漆喰には、麻やスサ・・・海藻糊(角又・つのまた)を混ぜ・・・しっとりまとまり、亀裂の入り難い漆喰壁を造ります・・・。
施工する職人が育っていない事も大きな問題になっていますが・・・
角又を取る海女さんも・・・麻を造る業者さんも少なくなり・・・
伝統の技術を脇で支え、材料を育てる職人さんも・・・収入と作業のバランスが合わず・・・
手間の掛かる材料を使う作業性の煩雑さを嫌がる職人も増えて・・・
もっとそれ以前に・・・伝統的な材料を使った住まい造りを望む人が、絶滅危惧種になりかけている事も、原因だろうと思います・・・。

公衆電話のかけ方を知らない子供・・・マッチの擦り方を知らない子供・・・
和便器(汽車便)に座れない子供・・・
暮らしの変化に合わせて文化は進化して・・・その時代の暮らしを知らずに育つ子供はいます・・・。
寝て起きて・・・学校に行き、部活やクラブで汗を流し・・・
バカ話や色恋沙汰で、泣いたり笑ったり・・・。
いつの時代も基本は変わらない生活の中に・・・日本の伝統が色濃く残る地域は今でもあります・・・。
絶やしてはいけない暮しは・・・地域に危うく残る・・・
日本の「住」・・・が暮らしの中から姿を消してしまったからなのかも知れません。



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