暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

博物館

2020年12月05日 | 古民家
 お茶碗を並べて・・・お味噌汁をよそって・・・
ハタキをかけて・・・玄関を箒で掃いて・・・
おばあちゃんや、お母さんの肩を揉んであげたりと・・・
子供のお手伝いに際限は無く・・・コロコロと回る子供の動きに、ほころぶたくさんの笑顔・・・。
家族が暮らす時間の中で、辛い事も・・・悲しい事も・・・
やさしく包み込むような時はたくさんあります・・・。

リモートワークとは程遠い仕事・・・農業漁業・・・建設業などなど・・・
職人さんが生み出す手仕事に、リモートは関係なく・・・
一部の職種か・・・仕事の一部をテレワークなどで補助は出来ても・・・
体で覚える伝統的な技術は・・・リアルな世界でしか自分の身にならず・・・
仮想世界では・・・次世代に伝えられなくなってしまいます・・・。

鉋の刃を砥石で研ぐ・・・芸術品のように研ぎが仕上がるまでは・・・
根気よく毎日練習するしかありません・・・3年・5年と研鑽して・・・
その仕上がり精度が良いと・・・砥石と研いでいる刃が、手を放しても吸い付いたように立ったままの状態になります・・・。
人の出来る限界を超えて素晴らしい技術を見せてくれるのは、スポーツでも芸能でも同じで・・・
伝統的な文化として、古民家の造りは技術の博物館になりつつあります・・・。
他にない日本の伝統を、仮想空間でしか経験出来ない時代にならないように・・・
この先も、やさしく包み込む暮らしを残して行ければと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする