暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

何かのたまご

2020年11月18日 | 古民家
 白いモホモホが、田んぼの片隅に浮かんでいる・・・
木の葉っぱの上にも同じようなヤツを見た気がするけれど・・・
汚い水の泡にしては、妙に白くて大きくて・・・少し粘っこい不思議なヤツを持ち帰りバケツにいれてわずか数日・・・
少しひしゃげた白い泡を持ち上げれば・・・そこに黒い斑点がうごめいて・・・
バケツの底に・・・ウリウリと泳ぐ姿・・・
良く見れば・・・そいつは、ぽてりとまんまるのオタマジャクシだった・・・。

ねっちりした田んぼの中に足を入れ、ヤゴやカエルを捕まえ・・・
畔を走りながらバッタやトンボを追いかける・・・。
毎日何して遊ぶかを一生懸命考える中に・・・自然との関りが残っていて・・・
スマホ片手に・・・見知らぬ昆虫や花をスマホで撮れば、あっという間に素性が知れて・・・
お手軽に知識が増える・・・そこには何の関わり合いも生まれていはいない気がします・・・。

職人さん達や小さな会社の特殊な技術が・・・効率悪く、淘汰される社会の流れのようで・・・
茅葺職人の仕事が、茅の刈り取りから差し替え、吹き替えたりと・・・
多くの人の手が無ければ立ち行かない職業として、とても効率が悪くても、無形遺産に登録されてみたりして・・・。
素直に行かなくても・・・多少回り道しても、考える力が大切だと言う事・・・
5年・・・10年修行してようやくスタートラインに立てる古民家の伝統工法などの技術・・・
そんな効率の悪い人の育て方で無ければ身につかないのが、伝統技術です・・・。
次から次へと生まれるオタマジャクシのおぞましい光景に・・・
鬼の角を生やしたお母さんの頭に見ても・・・懲りる事無く・・・
木の枝にこびりついた茶色い塊を・・・机の中に忍ばした・・・
へこたれない探求心が・・・大切な心を育てるのかも知れない。


コメント
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