ドーオウ・・・ドーオウーと風が吹けば・・・キシキシとガラス戸が鳴り・・・
得体のしれない恐怖が襲って来る気がして・・・
見えないモノに体当たりされるほど家が揺れると・・・ますます頭が重くなり・・・
震えながら、しっとりと寝床で目をつむり・・・もじもじまどろみながら、知らぬ間に明けた朝は・・・
目ボケ眼にテラテラと・・・おひさまが映っていた・・・。
大して丈夫そうな佇まいでもない木造家屋の雨漏れも・・・
風で飛ばされるトタン屋根も、日常茶飯事だった頃・・・
子供にとっての台風は、恐れであり・・・楽しみであり・・・
大人の事情や・・・災害の意識は薄く、退屈を救ってくれる・・・
日頃味わえないイベントだったのかもしれない・・・。(あくまでも個人的な感想です。)
地盤・荷重・地震力・風圧力など・・・安心して暮らせる住まい造りは・・・
複雑な構造計算によって、組み立てられていますが・・・
長い年月積み上げられて来た伝統技術の考え方が・・・現代の高層ビルなどに取り入れられ・・・
最新の技術として、住まい安全を守っています・・・。
数値化出来ない伝統技術を、すぐに・・・誰にでも・・・簡単に管理できて・・・
いい訳が出来るように、仕組み作りが考えられて来ました・・・。
自然の摂理と、感覚・経験で積み上げられた技術は・・・言われれば、子供のように単純な考えと似ていて・・・
逆らわず・・・流されるような考え方も大切なのかな・・・と思います。