暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

先送り

2020年08月10日 | 古民家

 大量の木が伐採され・・・森が破壊されると、そこに住む動物や植物・・・

昆虫や微生物までもが居場所を追いやられ・・・人がそこにいる限り・・・

二度と同じ森は帰って来ません・・・。

大型木造建築が競うように建てられた時期・・・大口径の木材は取りつくされ・・・

海外からの木材輸入も規制が掛かり始めたこの頃では・・・

今後の文化財修理に必要となる資材をどこから調達するのか・・・問題が先送りになっています・・・。

戦後の復興、経済発展の中・・・日本の山は刈りつくされ荒れ果てましたが・・・

長い時間を掛けて・・・先人たちが、次の世代に向けて山を手入れして、良質な木材を残してくれました・・・。

しかし、安価な海外からの加工木材で儲ける人達は・・・手間もお金も掛かる日本の山を見捨ててしまい・・・

丁寧に管理され育った木材は伐採時期を過ぎ・・・使われる事無く、荒れた森になっています・・・。

先人の方たちが、次の世代に残してくれた木材を・・・自然乾燥や月齢伐採、燻煙乾燥、バイオ乾燥など・・・

健康的に、安全に暮らせる住まい造りに使ってもらえるように・・・いろんな工夫を重ね・・・

また、次の世代に残せるように・・・森の管理が出来るように取り組んでいます・・・。

これからの社会・・・これからの子供達の暮らしが、楽しく豊かであるように・・・

住まい造りや・・・暮らしのあり方を考えて行かないといけないと思います。

 

 

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