暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

忌み嫌う

2020年07月14日 | 古民家

 古民家の定義を堅苦しく表現するなら・・・・・築50年以上の建物、になるようで・・・

コンクリートの基礎では無く、礎石の上に柱が載る造りと言えます・・・。

地震の度・・・古い木造住宅は倒壊しやすく、瓦屋根が載る重い住まいは大きく揺れて・・・

ずれた瓦が落下して来て、ひじょうに危険な建物である・・・と・・・

ぺしゃんこになった映像を見れば・・・古民家など古くて汚い建物は壊してしまえ・・・

そう思われる方々が多くても・・・致し方ない気がします・・・。

庶民の住まい、茅葺の屋根では、火事の火種が飛んで来て燃え広がってしまうので・・・

瓦を葺く事を・・・一般に広く許された街並みは、甍の波に変わって行きました・・・。

杉の皮と練った土の上に瓦を葺く理由は・・・耐火性もあり・地震の時は揺れて重い瓦が落ちて・・・

バランスよく揺れを逃がしてくれる・・・理にかなった伝統の技術がそこにはあって・・・

利便性を求め続けた暮らしの変化で・・・伝統の技術は、忌み嫌う考え方になってしまったようです・・・。

50年前の建物が、古民家とは言えない建物になってしまっていますが・・・

当時は、竹小舞の土壁も・手刻みの木組みの技術もまだまだ残っていました・・・。

伝統的な建物を建てる人が少なくなったのも・・・一つの原因ですが・・・

法律で危ないと思われている建物を建てさせないようにした考え方も・・・大きな原因です・・・。

アクセルとブレーキ・・・エアコンの冷房と暖房・・・一緒に扱われないモノを同時に使ってしまう・・・

矛盾した考え方が・・・ますます忌み嫌われるモノになってしまうような気がします。

 

 

 

 

 

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