暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

一生もの

2020年07月12日 | 古民家

 宵越しの金は持たない・・・と、江戸っ子は粋な考えのようでしたが・・・

火事が多く、人口過密気味の江戸の町・・・火事の時に手持ちで逃げ出せるように・・・

住まいの狭さに必要最低限の家財しか持たなかった・・・など、粋とは言えない都合もあったようです・・・。

物を大切に扱うのは・・・どれも高価な品で、手直ししながら・・・

ほぼ一生使い続けられる生活用具な多かったから・・・

紙やビニールの器や段ボールの家具では、すぐに古びてしまい・・・

手軽に手に出来るものならば・・・ぞんざいに扱ってしまうでしょう・・・。

苦労して手に入れ・・・探し続けてようやく手に入れた品ほど、大切に添い遂げます・・・。

大工さんが使うノコギリ(鋸)・・・使い捨ての刃を使う人がほとんどで・・・

ノコギリの刃を研いで使う職人さんは少なくなり・・・目立てをする方も少なくなりました・・・。

ノミ(鑿)やカンナ(鉋)も・・・ほぼ使わなくて住まい造りが出来るようになってしまい・・・。

だから・・・名のある方が鍛えた鑿や鉋は芸術品として眺めるだけとなり・・・

希少価値のある道具が生かせる仕事が無くなってしまいました・・・。

良い仕事をするのは、道具の良さもあり・・・職人の心構えもあって・・・

日々の努力もありますが・・・

物を大切に・・・一生使い続ける道具で丁寧な仕事に向かう心構え・・・

同じモノ造りでも・・・価格だけが判断基準では無く、そんな考え方が大切だと思います。

 

 

 

 

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