暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

いとなみ

2020年06月17日 | 古民家

 草花の育つ姿を見ていると・・・人が暮らさなくなった町は・・・

あっという間に雑草や木々に飲み込まれ、森になってしまうのだと思う・・・。

けもの道は、動物が日々通るので・・・目を凝らすと、その部分の草花が上手に避けて・・・

一筋の道のようになっている・・・。

鳥が食べた果実の種が・・・糞となって別の地で芽が吹き・・・

動物の毛にまとわり付いた種子が・・・遠くの場所で花咲く・・・。

共存と言う営みが・・・この先、どれだけの時間続いて行くのだろう・・・。

大工さんは年間数棟の住まい造りに関わります・・・。

ハウスメーカーや中堅工務店では、5~6棟・・・

建て売り住宅で、10棟も関わればヘトヘトになってしまうかも・・・。

宮大工さんだと、お手伝いを入れれば数棟ですが、棟梁となれば・・・

1年に1棟なのか・・・1棟に数年の時間を必要とします・・・。

農家の家では、手刻み・土壁の施工を考えると・・・準備に1年、建てるのに1年かかる時もありました・・・。

それだけの手間暇と、貴重な材料を使った住まいです・・・。

そのメンテナンスや、再利用を考えての素材と技術が盛り込まれ・・・

100年、200年と住み継がれ・・・お寺や神社であれば、1000年を超えて地域を守る大切なシンボルとなります・・・。

その地に人が暮らして足跡を残し、人が移動してその文化が広がる・・・

自然との共存があって、お互いを支えながら続く営みであってほしいと思います。

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