暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

不要なモノ

2020年06月09日 | 古民家

 頼りなく若々しい新緑から大きく育ち・・・モッサリと深い緑が空を覆う木々は・・・

真夏の、グリグリとのしかかる様な日差しを受けとめて・・・

ヒラヒラと舞う、まばゆい木漏れ日を届けてくれます・・・。

大木となる落葉樹を庭に構える家も少なくなかった頃は・・・

真上から降り注ぐ太陽を大きな葉で受け止め・・・冬は葉を落とし、暖かな日差しを与えてくれました・・・。

落ち葉は、暖を取り・・・田畑の栄養となり・・・土の肥やしとなり・・・

あます事無く暮らしに取り入れていました・・・。

ご近所に迷惑が掛かり・・・電線に枝葉が絡まり・・・台風で倒木するのでは?・・と・・・

厄介者扱いされるようになり・・・代々、育て守り継がれる文化は無くなりつつあります・・・。

小さな物でも・・・建売住宅以上の建築費が必要だった土蔵・・・。

大切な品を保管して、火事や泥棒・・・湿気に害虫から家財守る建物・・・

いつまでも使い続け、代々守り続ける暮らしには欠かせない建物だからこそ・・・

大きな費用を負担してまでも造られて来ました・・・。

使い捨て・・・10年もすると修理も出来ないモノに囲まれた暮らしでは・・・

手間暇の掛かる蔵を維持する事も・・・手直しして残す意味も無くなりました・・・。

ある地域では、部屋として利用され・・・cafeとして生まれ変わっている蔵もあります・・・。

大切な品を守る環境は・・・大切な人を守り・・・お客様を快適にもてなす空間にもなっているようです・・・。

不要なモノと決めつける事の無い、柔軟な心でありたいと思います。

 

 

 

 

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