暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

住まい造り

2020年03月16日 | 古民家

 家・兼・事務所で仕事をしていると・・・コーン!コーン!と響き渡る音が聞こえて来て・・・

首を伸ばして窓を眺めれば・・・遠くに骨組みの家が建ち、細い梁の上に数人の職人さんが作業をしています・・・。

天候が安定するこの時期・・・ようやく春の兆しで、ポカポカと背中に浴びる太陽は温かく・・・

外作業する身にも、ほんの少し安堵の表情が浮かぶ陽気になりました・・・。

そんな季節の上棟・・・無事に進めば4ヵ月後にはめでたく完成・・・お引渡しとなり・・・

新しい暮らしが始まります・・・。

大手ハウスメーカー問わず・・・新築工事の工期がとても速く、会社の都合か・・・施主様の都合なのか・・・?

建売であれば・・・3ヵ月でも遅いくらいの勢いで、家が生えてくるかのごとく完成していきます・・・。

大量に・素早く・安定して、見栄えだけ良い材料を国産材で確保するには準備が必要です・・・。

その為に・・・輸送費がかかっても、世界中探して・・・遠い国から大量に安い材料を輸入して来ます・・・。

伐採や乾燥・加工するにも・・・自然乾燥材であれば尚、時間が必要になります・・・。

棟梁の段取り一つで工期が1年も2年もなるような・・・出来高支払いのような時代ではありませんので・・・

そこまでのんびりする訳には行きませんが・・・丁寧に育てられ、加工された材料を・・・

手間暇かけて施工するには時間が必要です・・・。

自然乾燥され・・・適度な湿度・・・適度な肌ざわりが残る素材で造られた住まい・・・

防腐剤まみれ・・・接着材だらけ・・・高温で乾燥され、カラカラに干上がった材料で作る建物とでは・・・

目に見えない空気が・・・住む人の健康を大切に守ってくれます・・・。

何故・・・今更土壁なのか・・・どうして自然乾燥材が良いのか・・・・

少し高価なモノでも・・・そこに価値を求め、大切に住み続ける事で・・・

実は・・・コストがそれほど変わらない・・・そんな仕組みを知ってほしいと思います。

 

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