暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

知らない町

2020年03月02日 | 古民家

 遠くに出かける時間が少なくなって・・・知らない街を車で走る機会も・・・

初めて訪れる場所を歩く時間も遠ざかり・・・日常に追われる日々が続いています・・・。

何気ない毎日が平穏に過ぎる・・・とても幸せなんだと思いながらも・・・

知らぬ間に子供は成長し・・・ずいぶんとご無沙汰な友達や親戚の面々は年を重ね・・・

久しぶりに顔を合わせれば・・・自分の事を棚に上げて、ずいぶん老けたもんだと頭の片隅で感じる・・・

誰にでも容赦無く訪れている時間の流れを、感じずにはいられません・・・。

子供の成長と共に・・・住まいのあり方も変化して、おばあちゃんの部屋はひっそりと・・・

子供部屋は物置部屋に・・・小さな子供と入るのを楽しみにしていた大きな湯舟は空いた隙間がさみしく・・・

温まる事が無い2階の部屋は・・・年に数回も訪れない、帰省する子供や孫の部屋でしかなくなります・・・。

同居する家族が少なくなるのは・・・進学や就職で地元からいなくなり、遠く離れる暮らしに変化した事・・・

家業を継ぐ子供も減り・・・それを継がせたくない親がいて・・・

都市集中の社会は今でもそんなに変化はありません・・。

2世代3世代が暮らす大きな住まいは必要なく・・・駅に近く、生活に必要な施設の整った地域に住み・・・

それは首都圏であり・・・海外でもあったり・・・

伝統的な文化を残し・・・歴史ある町を歩けば、そこには古民家が並び・・・古くから残る道や小川・・・

暮しから造られる町の香りが感じられます・・・。

毎日の掃き掃除に・・・打ち水・・・玄関脇に飾られた一輪挿し・・・

共同で使う水屋があれば・・・誰と言わず、使うルールが決められ、大切に使い守られて来た想い・・・

町に息づく暮らしを感じられる街並みは・・・デザインされた建物が並ぶのではなく・・・

鍵一つで快適な暮らせるマンションの立ち並ぶ街でもなく・・・

他愛のない、穏やかな暮らしを過ごす人達から自然と感じられるものだと思います・・・。

知らない町を歩いてみたい・・・そんな番組が懐かしく思えます。

 

 

 

 

 

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