暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

気付く

2020年02月12日 | 古民家

 100m先のお店に車で行く・・・そんな、極端な暮らしをする地域があるようです・・・。(一部の人だけかも知れませんが。)

江戸時代・・・旅をする人が1日で歩く距離は30~40Kmほどだったそうで・・・

東海道を歩くとして・・・朝、日本橋を出て保土ヶ谷宿か戸塚宿で泊まったそうです・・・。

フルマラソンの42.195kmを走って、早い方が3時間切りますね・・・遅くても・・・6時間~で完走していると思えば頷けます・・・。

お城の石垣・・・小柄な石から、背丈を超える大きな石まで・・・どこから持ってきたのだろう・・・?

ダンプカーもクレーン車もない時代・・・丸太を並べて転がすにしても、どれだけの距離を・・・?

石は小さくても意外に重たくて・・・(石の種類にもよりますが、)

解りやすい所で言えば、墓石に使われる御影石・・・上に乗る部分「棹石」で約100kgあるそうです・・・。

切り出したばかりの杉の木の重さはどれくらいでしょう・・・?

根元が太くて先端が細いので・・・1本の重さを、と考えると難しいのですが・・・

径70cmで長さが2mの原木として計算すると・・・大雑把に言っても800kgほどはあるようです・・・。

乾燥させて水分が無くなるとまた違ってきますが・・・

木材も、石と同じくらい・・・見た目とは違ってかなり重いのです・・・。

人の力と工夫と時間を掛けて・・・太くて長い柱や梁を組み上げて行く伝統工法の技術・・・

高くて頑丈で、大きなお城を支える基礎となる石組・・・経験と勘が冴えわたる伝統の技です・・・。

手間返しや・・・下積み、弟子などの仕組みも少なくなり・・・

機械や道具に頼る部分も多くなりましたが・・・

使うのは人・・・組み立てるのも人・・・・

基本の考え方は変わりません・・・一瞬で終わる作業も、その工程の一つ一つには多くの気付きがあります・・・。

車であっという間に走り去ってしまう、日本橋から保土ヶ谷宿・・・

ゆっくり歩いてみると・・・いろんな所に発見があるかも知れません。

 

 

 

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