暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

消火

2020年02月05日 | 古民家

 木造の建物がひしめく大江戸八百八町・・・

度々大火が襲い・・・江戸の町は復興を繰り返してきました・・・。

その名残か・・・保険会社の事情なのか・・・?

火事を起こしてしまい、近隣の建物にどれだけ燃え広がっても・・・

失火元は保証する義務はないそうです・・・。(詳しくは失火責任法を調べて下さい。)

明治32年?に制定された法律が今でも残り・・・大きな被害を、個人に背負わせない法律です・・・。

木材は熱が加わると・・・水分を蒸発させながら炎を出さないように頑張りますが・・・

200度も超えてくると・・・ガスが出始め、ガスに火が付いて燃え始めます・・・。

大口径の木材なら・・・蓄えている水分も多く、表面が炭化する事で木材の中まで燃え進もうとするのを抑えてくれます・・・。

茅葺の茅が燃えると大変ですが・・・瓦屋根に土壁・・・大口径の柱や梁材を使った古民家は・・・

家の中から人が逃げ出すだけの時間を稼いでくれる・・・理にかなった避難対策が出来ている建物です・・・。

鉄の燃える温度は1200~1300度らしく・・・木材は260度くらいなので・・・(引火点・着火点などいろいろ指標があります。)

鉄が強いと思われますが・・・一旦1200度近くまで温度が上がると、一気に強度が落ちるのが鉄の特性で・・・

それよりもっと良くないのは・・・新建材(壁材・天井材・断熱材など)から出る、ガス類で呼吸が出来なくなり・・・

身動きが取れず・・・死に至る場面が多いそうです・・・。(一酸化炭素中毒など。)

火災を広げないように・・・燃え盛る建物の寸前に建つ建物の屋根の上で、纏を躍らせる姿・・・

破壊消火が出来たのは・・・木造の住まいの特徴で、町を守る為に考えられた自治活動です・・・。

自然の植物が生きる為に持っている力を最大限に活用する・・・

先人の知恵が・・・大きく生かされている・・・その一つが、古民家の住まいです。

 

 

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