暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

尊敬

2020年02月01日 | 古民家

 冬の空・・・少し薄青い空と、ちぎったような雲に良く映える・・・日本の原風、景茅葺の屋根・・・

その姿を見る機会もめっきり減り・・・文化財や民家園出向かなければ見る機会も無く・・・

日本の建築に対する規制も益々厳しくなって・・・

茅葺き職人さんの数も減り・・・メンテナンスも容易に出来ないようでは・・・

そこに住もうと言う、酔狂な人はなかなかいないでしょう・・・。

ハードルが高いと思う古民家の茅葺・・・定期的に白川郷で行われるボランティアさんの茅補修・・・

少し真面目に覚えようと頑張れば・・・意外と単純な作業で、結構葺けるようになるそうです・・・。

もともと、結・の考えで、村人総出で行っていた作業です・・・。

勝手を知っている職人さんがいれば・・・後は材料の運搬や片付け、人が大勢いないとはかどらない作業で・・・

人間国宝になるような伝統技術を持つ職人さんが必要な訳ではありません・・・。

ただ・・・茅葺の住まいが必要とされなくなり・・・その仕事で暮らせるほど、茅葺の仕事が地域には無く・・

多くの規制もあり・・・廃れてしまった茅葺の屋根です・・・。

豊かな暮らしを願わない人はいませんが・・・それぞれどこまで望むのか・・・?

家族・・・食事・・・車・・・家・・・旅行・・・お金・・・?

ほどほどの暮らしでは満足できないのか・・・ほどほどの生活をするのに、お金が必要なのか・・・?

ほどほどの生活とは、いったい何なのか・・・?価値観の違いや考え方の違いの差が、とても大きいように思えます・・・。

古民家を改修し・・・茅を葺き替えると、顔も洋服も・・・手も髪の毛も真っ黒・・・

茅を守る為に、囲炉裏で燃やした煤や灰が数十年、百十数年・・・過ごして来た時間だけ、汚れが襲ってきます・・・。

そんな作業に嫌気がさし・・・面倒でつまらない作業と、次の担い手が育たなくなりました・・・。

他の誰もがやらない仕事を自分だけが出来る・・・だれも見向きもしない技術を自分だけが手に入れている・・・

そんな人がかっこよく・・・尊敬される人になるんだろうと思います。

 

 

 

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