暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

森を育てる

2019年12月06日 | 古民家

 人を育てるには時間がかかります・・・。

木を育てるにも・・・人の一生ほどの時間が必要です・・・。

森を育てるとなれば・・・植物の多様性・・・環境・・・もっと多くの時間が必要で・・・

自然の循環で、植物自身が自然淘汰と再生を繰り返し・・・人が入り込む余地のない・・・

雄大で大きな森が出来上がって行きます・・・。

乱獲による自然破壊は・・・自分達の暮らしを支える為に、今でも消滅し続ける森があって・・・

海に汚染物質を、すまし顔で流してしまう人達のように・・・・

すぐには目の前に影響が見えてこない・・・人ごとのような暮らしを続けています・・・。

 

燃料として木材が伐採され・・・権力争いの中で、木材は乱獲され・・・・

戦争で・・・いたる所が丸裸の山となって・・・経済成長の中、欲と金に目がくらんだ考えに・・・

環境は破壊され・・・山や川、海までも、以前のような美しさを失っています・・・。

人が破壊した山々を・・・公害で失ってしまった緑を再生する取り組みが行われ・・・

少しづつ・・・緑が蘇ってきた場所もあります・・・。

 

公園や道路に植えられた街路樹や植え込み・・・数年も手を入れなければ道路を塞ぎ・・・

電線に枝葉が絡まり・・・落ち葉はつもり・・・植物の成長は人が手を入れなければ・・・

自然と元気な姿を取り戻してくれますが・・・・

建物に使う、まっすぐで・・・加工しやすい木材を育てようとすれば・・・・

人が手を掛け育てないと・・・ひと手間もふた手間もかかる材料になります・・・。

先人の大工さん達は、そんな癖のある木々の特徴をうまく利用し・・・

100年も200年も住み継がれる建物を造って来ました・・・。

工業製品的な住宅では・・・そんな手間も、費用もかけられず・・・

安定して平均的に手に入る海外の材料に目を向け・・・日本の木材は忘れ去られ・・・

死んだ森となりました・・・・。

供給過剰な住宅・・・・使い捨ての住宅作りでは無い・・・森を育てる住まい造りであってほしいと想います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする