人を育てるには時間がかかります・・・。
木を育てるにも・・・人の一生ほどの時間が必要です・・・。
森を育てるとなれば・・・植物の多様性・・・環境・・・もっと多くの時間が必要で・・・
自然の循環で、植物自身が自然淘汰と再生を繰り返し・・・人が入り込む余地のない・・・
雄大で大きな森が出来上がって行きます・・・。
乱獲による自然破壊は・・・自分達の暮らしを支える為に、今でも消滅し続ける森があって・・・
海に汚染物質を、すまし顔で流してしまう人達のように・・・・
すぐには目の前に影響が見えてこない・・・人ごとのような暮らしを続けています・・・。
燃料として木材が伐採され・・・権力争いの中で、木材は乱獲され・・・・
戦争で・・・いたる所が丸裸の山となって・・・経済成長の中、欲と金に目がくらんだ考えに・・・
環境は破壊され・・・山や川、海までも、以前のような美しさを失っています・・・。
人が破壊した山々を・・・公害で失ってしまった緑を再生する取り組みが行われ・・・
少しづつ・・・緑が蘇ってきた場所もあります・・・。
公園や道路に植えられた街路樹や植え込み・・・数年も手を入れなければ道路を塞ぎ・・・
電線に枝葉が絡まり・・・落ち葉はつもり・・・植物の成長は人が手を入れなければ・・・
自然と元気な姿を取り戻してくれますが・・・・
建物に使う、まっすぐで・・・加工しやすい木材を育てようとすれば・・・・
人が手を掛け育てないと・・・ひと手間もふた手間もかかる材料になります・・・。
先人の大工さん達は、そんな癖のある木々の特徴をうまく利用し・・・
100年も200年も住み継がれる建物を造って来ました・・・。
工業製品的な住宅では・・・そんな手間も、費用もかけられず・・・
安定して平均的に手に入る海外の材料に目を向け・・・日本の木材は忘れ去られ・・・
死んだ森となりました・・・・。
供給過剰な住宅・・・・使い捨ての住宅作りでは無い・・・森を育てる住まい造りであってほしいと想います。