暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

しきたり

2019年11月08日 | 古民家

 地域には地域でしか解らない複雑な事情があり・・・

昔から続く伝統も・・・築かれて来た歴史もあって・・・

みんな一緒で協力して・・・・全体をまとめて良くしようと思っていても・・・・

それぞれの思惑も・・・組や連合など・・・続いて来た決まり事もあって・・・簡単に上手くまとまるものではありません・・・。

 

交通の発達で・・・世界が狭くなったしても、人通りが多かった街道・・・人が集まる町・・・・

何かの産業が盛んな町などは特に・・・・地域を統括する立場の人がいて・・・・

何事にもご意見を聞く・・・・お伺いを立てる・・・・事をスムーズに進める為に必要な儀式がありました・・・。

大人な社会では・・・今でも残る習慣のようで・・今更ながら・・・・忖度などと言っているくらいですから・・・

古いしきたりは・・・まだまだ健在の日本社会のようです・・・。

地震や雨漏れ・・・経年変化などで住まいが傷み・・・住まいが傾いたとき・・・

建物の荷重は・・・地盤が平均的に受け止めていた重さを・・・傾いた側に集中してしまい・・・

何事かが発生した時に・・・力は弱い場所・・・負担がかかっている場所で受け止めて・・・

一気にその状態は悪化します・・・。

建物のバランスは大切で・・・揺らされた建物が受ける複雑な動きは・・・建物の形状も大きく関係しますが・・・

崩れたバランスは・・・人も同じで・・・そう易々と元に戻す事は難しいようです・・・。

土葺きの重たい瓦屋根・・・見るからにバランスが悪そうですが・・・

大口径の柱や梁が巧みに組合って・・・柔構造の利点をうまく生かしてくれます・・・。

昔からの習慣がうまく機能する場合・・・逆に足かせのようになってしまったり・・・。

古民家の再生や再築などは・・・・町造りとして、地域の方々の協力や・・・思いを共有する仕組み・・・。

しきたりも大切ですが・・・・目的に向かう為の手段も大切です・・・。

長い時間が掛かっても・・・・地元に暮らす人の力が必要不可欠な取り組みです。

 

 

 

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