暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

都会

2019年10月15日 | 古民家

 戦争で・・・東京などの大都市が焼け野原になり・・・そこから這い上がってこれたのは・・・

先人の努力や、夢や目標を持って、がむしゃらに進んでこれたからなのでしょう・・・。

戦後すぐ・・・新宿に建てられた平屋の木造住宅に伺った事があります・・・。

100坪近い土地に・・・雑然と立つ木立や・・・植木に鉢植え・・・

こじんまりとした玄関にはモザイクのタイルが張られ・・・

丁寧な造りの下駄箱の横にある扉を開ければ・・・洋風の応接間へと続き・・

高い天井には・・・漆喰の飾りが・・・・

小さい暖炉には、玄関土間で使われていたモザイクタイルがアクセントで使われ・・・

上げ下げ窓には・・・存在感のあるビロードのカーテン・・・

小窓の付いた扉を開ければ・・・その先はプライベートな空間になり・・・

広縁から・・・続き間の和室へと続いて行きます・・・。

大都会に残る戦後の建物として・・・奇跡と思える状態で残る古民家は・・・

物資の無い当時・・・田舎から材料を取り寄せ・・・職人さんも住み込みで仕事をして頂いたそうです・・・。

当時の写真も見せて頂くと・・・・廻りには高層ビルも何も無く・・・門構えが当時と変わっていましたが・・・

ほぼ・・・当時の姿が残されていて・・・

大切に住み継ぐお施主様の思いが伝わってくるようでした・・・。

景気が良くて・・・どの会社も・・・そこそこのサラリーマンも、何か勘違いしていた時代・・・

古民家はゴミの如く扱われ・・・・農村漁村からは・・・若者がいなくなりました・・・

今では・・・何も無い場所で過ごす体験に人が集まり・・・

・・・田植えや、木の伐採・・・畜産に関わるイベントが予約で一杯になる・・・。

実際の生活としての大変さは理解できなくても・・・

きっかけ作りとして・・・多くの方が関心を持って来ています・・・。

各地に古民家を再生する取り組みも増えて来ましたが・・・・

どこに相談していいのか解らない・・・多くの費用がかかりすぎて維持できない・・・。

こんな古いモノに価値は無いので、解体した方が良い・・・・

まだまだ・・・そんな感覚から離れられないでいるようです・・・。

価値を再認識するのでは無く・・・本来ある暮らしを取り戻す・・・

都会でさまよい・・・ようやく見つけたオアシスのように、感じてほしいと想います。

 

 

 

 

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