暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

発信

2019年10月10日 | 古民家

 川が流れる音や・・・打ち寄せる波の音・・・木々が風でゆらいで、枝葉がざわめく音・・・

自然の音には心地良さも感じれば・・・恐怖も感じて・・・懐の大きさを感じます・・・。

電車が頻繁に通る場所で育った人は・・・踏み切りの音や、車輪の金属音に懐かしさを感じ・・・

学校のそばであれば・・・子供の声やチャイムの音・・・

工場が近くなら・・・機械がうごめく音やラジオ体操の音楽など・・・・人工的な音に安堵をおぼえ・・・

田舎や幼い記憶が蘇る・・・。

人はそれぞれの癒しを持っていて・・・自然がすべて心地よい訳でもありません・・・。

待ち焦がれた旅行に行って・・・数日もすると、我が家に帰りたい・・・・・・

帰って見れば・・・やっぱり我が家が一番・・・・ご年配の方々が必ず口にするイメージですが・・・

生まれ育った所が・・・終の棲家になる事も少なくなったこの時代・・・

自分に合った場所や・・・住まいを見つけ・・・理想の住まいを建てて暮らす・・・・

とても贅沢な時代になったのだなぁと思います・・・。

代々住み継がれた住まいや・・・親が建てた住まいを引き継いで・・・

そこで生活が出来るのは長男だけでした・・・・。(不慮の事態で二男が継ぐ事もありますが。)

家を継ぐ呪縛から解き放たれた社会では・・・当然のように実家を離れ・・・

別の場所に棲みかを造り・・・子供の少ない今・・・親が亡くなれば住まいは空き家となり・・・・

空き家は、工場の流れ作業のように・・・次々と生まれて行きます・・・。

仕事も・・・結婚相手も・・・楽しみも・・・将来の夢も持てないと思える田舎暮らし・・・

自分も田舎を出て来た口なので・・・偉そうには言えませんが・・・

何も無い場所の魅力は・・・この歳にならなければ見つける事は出来ませんでしたし・・・

ここまで簡単に・・・手軽に情報が手に入る世界になると想っていませんでした・・・。

でも・・・そのおかげで・・・日本のどこでも暮らしは出来て、多くの人と繋がり・・・

自分1人で出来なかった事も経験出来ています・・・・。

これから、もっとあふれるように生まれてくる空き家や、解体されそうな古民家・・・

何も無い田舎から・・・逆発信出来るような取り組みが進められればと想います。

 

 

 

 

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