暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

続くこと

2019年09月26日 | 古民家

 朝夕・・・雨戸の開け閉めをしていると・・・ジッ!っと、びっくり箱のように蝉の鳴き声がして・・・

8年も暮らした土の中から出てきて・・・1ヶ月近く飛び回り、次の世代の準備をして・・・

最後の力を振り絞ってたどり着いてしまった、我が家のベランダ・・・

気付けば・・・道路や公園の植え込み・・・・到る所に蝉の姿を見つけ・・・

大きな時間の流れの中で・・・同じ事の繰り返しをどれほど続けて来たのか・・・

スイッチを押せば一斉にシャッターが上がる・・・照明も、換気扇も・・・エアコンも・・・

暮らしの便利さは驚く速さで進歩していますが・・・

朝起きれば、まずは雨戸を開ける・・・壁の少ない大きな間取りの住まいでは・・・

5枚も6枚も雨戸があって・・・全部の部屋の雨戸を開けるのが朝、最初のお仕事・・・

アルミの軽い雨戸では無いので、ガタガタと引っかかりながら・・・戸袋にうまく重ならないで・・・

足で蹴飛ばしながら・・・なんて、大変な重労働です・・・。

畳の部屋も・・・杉板敷きの廊下も・・・和箒で掃いて外にゴミを掃き出します・・・。

・・・大切なのは・・・その前にハタキで箪笥や鴨居・照明器具の埃を落とす事・・・。

掃除は上からの基本ですね・・・。

一時、畳も襖も・・・障子も無い住まいが増えました・・・確かに面倒な作業が増えます・・・。

専業主婦が少なくなり・・・両親との同居も減って・・・家の事は後回しにされて・・・

そのメンテナンスは建築会社が請け負う・・・専門の会社が定期的に訪問する・・・

そんな仕組み作りになって来ました・・・。

世界を旅行して・・・いろんな景色や現地の食べ物を堪能して来て・・・

とても充実したとしても・・・やっぱり日本が一番・・・と思う方が多いように・・・(あくまでも個人的な見解です。)

畳のイ草の香りや・・・障子越しに見える庭の草木の影・・・

そこにやすらぎを感じるのは・・・受け継がれて来た記憶が残っているからなんでしょうか・・・。

日本の暮らしや文化を体験したくて訪れる海外の方々は・・・自分達が日ごろ過ごす・・・

なんて事のない暮らしを求めて訪れます・・・。

日常が変わり無く続く事が・・・とても幸せで、かけがえのない時間なんだと想います。

 

 

 

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