暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

借り物

2019年09月22日 | 古民家

 命を頂く・・・

菜食主義者(ベジタリアン)の方でも・・・ヴイーガンの方でも・・・

植物も生き物と考えれば・・・すべての生き物は、なんらかの命を頂いて生きています・・・。

(菜食主義者とは野菜しか食べないのでは無くて、細かな規則があってそれぞれ呼び名が違っているそうです。)

食物連鎖の頂点に「人」はいますが・・・・人が亡くなった後、火葬する国は少ないそうで・・・

土葬する習慣のある国であれば・・・人は土に還る・・・・・・

そうして、大地の糧となり・・・大自然の循環は、長い・・・長い間・・・続いて来ました・・・。

古民家の住まいは・・・自然にあるモノ・・・身の廻りで取れるモノを利用して建てられています・・・。

一度建てられて住まいは・・・長い時間住み継がれ・・・時には移築され・・・

時には解体され・・・・納屋や小屋として蘇り・・・最後には、薪などになり、その役目を終え・・・・

その灰は・・・畑にまかれて・・・作物が育つ手助けとなります・・・。

そんな所にも・・・命の循環はありましたが・・・・

今では・・・その流れは断ち切られ・・・負の遺産が増える一方となってしまいました・・・。

自然に返るモノは、造るのにも手間がかかり・・・・違う形で利用するにも時間がかかります・・・。

以前は・・・その手間を惜しまず、大切な資源を最後まで使い続ける気持ちがあり・・・

簡単だとか・・・カッコいいとかでは無く・・・もったいない・・・申し訳ない・・・

そんな心で、暮らしが成り立っていたのでしょう・・・。

暮らしの中にあるモノすべてが、自然から借りているモノ・・・・

借りている以上・・・大切に使わせて頂き、次の世代に受け渡す責任があります・・・。

そんな気持ちで毎日を過ごせば・・・今の暮らし方を見つ直すきっかけになるのかな・・・と想います。

 

 

 

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