暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

裏腹

2019年08月24日 | 古民家

 フロントガラス越しに、車のテールライトを眺めていると・・・・

それが雨の日でも・・・晴れの日でも・・・・・

ワイパー越しに見え隠れして・・・ギラリと光る赤いライトも・・・

視線を横切る街灯やネオンを意識しながら赤く光るライトも・・・

なぜか物哀しく思えたり・・・これから訪れる物語の序章のような時間を感じます・・・。

高速道路の渋滞に連なるテールライトの光には・・・あまり情緒を感じませんが・・・

首都高速や海岸線を流すように走る車・・・・助手席を埋めるのが・・・

妻や恋人だったり・・・・疲れて夢見る娘であれば・・・

・・・目の前を走る車のテールランプが、時間の流れをゆっくり進めてくれるようで・・・

いつまでも続く時間であってほしいと思う・・・そんな気持ちになります・・・。

機能的な意味で・・・LEDやHIDのヘッドライトは明るく・・・消費電力も少なく・・・

科学・・・とは、すばらしいと思うのですが・・・針が飛んで来るような白い光は目に刺さるようで・・・

街灯も・・・信号も、電気の球交換が無くなり・・・これも安全・安心で良いのですが・・・

頭の上から威圧するような光の束が降り注ぎ・・・・無機質な赤・黄・青の光では・・・

物思いにふける気分にもならず・・・曖昧な時間を感じる余裕も無くなってしまっているようで・・・

昭和的な時間を感じるのは・・・そんな不便で・・・性能の良くないモノに囲まれていた時代だったから・・・?

人間味ある機械が、そこかしこにあって・・・アナログな社会だったからでしょうか・・・?

職人が手造りしているような時代の車だからこそ感じる・・・哀愁なのかもしれませんが・・・

不便は人を育てる・・・・物が無ければ造り・・・人がいなければ、1人で出来る方法を考える・・・

人の手が物を造り出す喜びや幸せは・・・便利と裏腹にあるのかな・・・と想います。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする