暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

神様

2019年08月23日 | 古民家

 ステンレスは錆びないと言っても・・・鉄の釘やヘアピンなどをうっかり置いてそのままにしてしまえば・・・

数日後には、見事な錆が生まれています・・・。(もらい錆びと言います。)

相性の良し悪しはあるようで・・・双方すばらしい能力を持っており、個々の能力は秀でていても・・・

一緒になると、打ち消し合うように存在感を失ってしまう・・・。

木材同士は巧みな木組で繋げば・・・加工をして組み合わせない時よりも、強度が増す場合もあるのに・・・

木と金属・・・一見強固に繋ぎ合わさりますが、温度差や強度の違いで、カビや結露など・・・

お互いにとって良くない環境になる場合もあります・・・。

込栓(コミセン)と言う方法で、柱と土台などを繋ぐ技術があります・・・。

土台にホゾと言う穴を掘り・・・柱の先端を細くした部分を入れて・・・

抜けないように柱の脇に開けた穴に堅木の栓をします・・・。

がっしりと結合され・・・ある程度の地震にも耐えますが・・・

この所の大きな地震の時など・・・建物が大きく上下に動き・・・・

左右に揺すられると、柱に亀裂が入ったり・・・・土台が割れて柱が抜ける場合もあります・・・。

現代の建築では・・・専用の金物で柱と土台などを、太く長いビスを使い、数十本以上止めますので・・・

地震で揺らされても・・・外れてしまうような事は少ないようです・・・。

そうなると・・・木で組んだ込栓の施工は弱いのか・・・?と思われますが・・・・

どちらの施工についても・・・どれだけ丁寧で正しい施工をしているか・・・?になります・・・。

木組みで行う場合・・・施工精度が大きく関係します・・・。

親方と・・・弟子では・・・同じ材料、同じ道具を使っても技術の差があります・・・。

どこまで丁寧に妥協無く行うか・・・同じ木組みでも、細かな部分こだわりを持って・・・

自分なりの工夫を見つけて、加工技術を向上させて行くかです・・・。

金物取り付けのネジ止めも・・・電動工具でそのままネジを取り付けてしまえば・・・

狭い場所に数十本も取り付けますので・・・当然木が割れてしまいます・・・。

下穴を開けて・・・それからネジを取り付ける・・・木が割れてしまっては・・・

どんなに良い部材も・・・その性能を発揮すること無く・・・壊れてしまいます・・・。

木組みがすべて・・・金物施工が当たり前・・・・ではありません・・・。

どんな施工でも・・・当り前と言われる、基本中の基本が教えられて来ていないように思います・・・。

これぐらいでいいんだ・・・今までこのやり方だった・・・言われないから・・・・・見られていないから・・・

受け売りですが・・・・どんなところでも・・・・神様は見ているんだと想います。

 

 

 

コメント
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