太陽も月も・・・この世に1つしかなくて・・・世界のどこで見た所で、太陽は太陽・・・
月は月のままなのですが・・・
太陽や月が映す景色や・・・空気・・・異国に立つその臨場感の中では・・・
普段見ている景色とは全く別物に見えて・・・文化の違い・・・歴史の違い・・・
そこにいる自分さえも・・・その心が変わってしまったかのような気持ちになります・・・。
ゴツゴツと固く、それでいて足に伝わる感触は、自然石の形状が心地良く・・・
そんな石を敷き詰めた歩道を歩き・・・レンガや石を積み上げた建物の後ろに浮かぶ月を眺めれば・・・
遠く小高い丘に茂る見た事のない木立の葉が・・・影絵のように揺れて・・・
見慣れない町並みと、見渡す限りの景色は・・・
いやが上でも・・・・知らない街にやってきた実感を与えてくれて・・・
自分が暮らす場所が、改めて大切で、守らなければいけない景色があるんだと考えさせられます・・・。
豪華絢爛な装飾が施されている山車を見れば・・・その町が育った繁栄ぶりを感じられ・・・
質素でつつましい佇まいで・・・厳しい環境の生活を見れば・・・
耐え忍び暮らす・・・困難な生活が感じられます・・・。
漆や金箔をあしらった・・・権力や財力を誇示する造りと・・・
培った技を思う存分発揮出来る・・・余裕のある造りと・・・・
武骨で質素でも・・・堅牢で、住み手の暮らしを支える確かな造りと・・・・
どれも時代を重ねて繋がれて来た、日本の伝統技術ですが・・・
何気なく暮らす人に寄り添う造りこそ・・・本当に大切な技術だと思います・・・。
それは・・・環境に合わせて、それぞれに育って来た造りで・・・どこか違う場所で見れば・・・
違和感のある・・・地域に根差す事のない建物になってしまいます・・・。
世界が狭く感じられる暮らしの中で・・・見失ってしまった景色があるように感じます。