暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

天然

2019年08月16日 | 古民家

 天然もの・・・言葉の響きは良く・・・おいしそう、体に良さそう・・・・

そんなイメージを思い浮かべますが・・・

昨日お話した本物・・・偽物と同じで・・・何をもって天然か・・・?良く解りませんね・・・

たい焼きで言えば・・・1度に、5匹ほど焼ける金型で作るたい焼きを・・・養殖

1度に1匹しか焼けない、1つづつの金型で作られるたい焼きを・・・天然、と呼ぶそうです・・・。

天然の鰻が珍重されるようですが・・・味で言えば、養殖の方が皮も薄く・・・

身も柔らかくて食べやすく・・・おいしく頂けるようです・・・。

絶滅危惧種と言われそうな・・・土壁で造る住まい・・・

竹小舞いで下地を組むような造りでしたら・・・もう、天然記念物か・・・未確認物体クラスですね・・・。

社寺仏閣や、重要文化財などでしたら・・・技術の継承・保存の観点から・・・

当時の施工を残そうと・・・多少費用が掛かっても、施工された時代のやり方を守りますが・・・

一般家庭ではそうもいかず・・・費用を抑えて・・・長持ちして・・・手間のかからない方法を望みます・・・。

そうなると・・・石膏ボードの下地に、壁紙を張る・・・早い・安い・うまい・・・・的な・・・

3拍子揃った施工になってしまします・・・。

しかしそれは・・・・造る時だけを考えた、表向きの考え方で・・・

処分する・・・始末する場合を考えてはいません・・・。

アスベストは廉価に耐火被覆材として施工されていましたが・・・その後の顛末はご存じの通り・・・

処理や処分に係る手間や費用は・・・考えるよりも膨大で・・・安物買いのなんとやら・・・になってます・・。

(最も良くないのは・・・人の命に関わる被害があった事です。)

自然素材が何でも良いとは言えませんし・・・扱う数が少なければ素材の単価も上がって・・・

それを扱える職人さんも少なくなり・・・益々高価な商品になってしまいますが・・・

10年・・・20年では無く・・・お手入れを続ければ、100年・・・・・200年使い続ける事も出来ます・・・。

土壁の土は庭に撒けます・・・。

竹小舞いは再利用も出来ますが・・・燃やしても良くない煙が出る訳でもありません・・・。

天然ものは貴重で高価なもの・・・ですが・・・住まいのように末長く暮らし続ける場所には・・・

ずっと先を見据えた価値観で見てほしくて・・・・

天然ものはそこまで高価なものでは無い・・・と思って頂けたらと、想います。

 

 

 

 

 

 

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