暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

受け止める

2019年08月08日 | 古民家

 お盆やお正月に帰る田舎・・・・地元に暮らす仲間と合い・・・懐かしい町を歩けば・・・

足蹴く通った駄菓子屋は閉まって・・・しぶしぶ通った塾は更地になって・・・

大きくて綺麗な駅前に・・・低い視線で手を引かれながら歩いた面影は無く・・・・

開発されて小奇麗に変化する町に違和感を覚えながら廻りを見れば・・・・

僅かに残る細い路地が・・・・子供の頃走り回った記憶を呼び戻してくれます・・・。

地元に残る若者や・・・移住する若者・・・中には中堅どころの方も姿を見かけますが・・・

地域に必要なのは・・・・その方々の力で、地元にいるから出てくる言葉や・・・行動は・・・

外から来る者の、軽い言葉とは違います・・・。

変化を嫌う・・・自分の思いを変えられない・・・今までやってきた事の大切さから固執してしまう・・・。

自分のことは自分が一番理解していない・・・・そんな言葉もあって・・・・

今まで築き上げてきた、自身・・プライドもあって、なかなか受け入れられない考え方もあります・・・。

職人さんが伝統の技術を体に染み込ませ・・・・自分のものにするには長い時間と・・・・

退屈だと思えるような繰り返される作業が必要で・・・・派手な技術では無く・・・基本の徹底です・・・。

その先に・・・技術の向上・・・継承・・・遊び心ある技など・・・自分の心を磨くような時間が始まるのだと思います・・・。

左官の技術に鏝絵がありますが・・・・実用的では無く、培ってきた技術を芸術のように生かし表現する場です・・・。

地域によってその表現は変わりますが・・・本来の左官技術が無くては出来ない手仕事です・・。

大工さんの持つ墨壷・・・・線を引く・・字を書くなどの道具ですが・・・欅などの材料で装飾を施したモノや・・・

軽子と言って、墨壷から出ている紐の先・・・針の付いた取手のような部分・・・

作業場は、単に木の棒で良いのですが・・・玄翁や瓢箪の形にする遊び心と、細かな細工の技術を見ることが出来ます・・・。

職人同士の技術の交流は・・・その地域に伝わる技法を学ぶ貴重な時間で・・・・

飛騨の匠と言われる方々が江戸に行き・・・社寺仏閣の建立に携わる事で・・・どれだけの技術が残されていったでしょう・・・。

その土地のやり方もあって・・・プライドも・・・自尊心もあると思いますが・・・

こだわり無く、学ぶ心が・・・本当に良い建物を造る力になったのだと思えば・・・

素直な気持ちで・・・受け止め・受け入れ・・・考える心が大切なのだと想います。

コメント
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