暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

はまる

2019年08月03日 | 古民家

 浮造り仕上げ(うづくり)・・・・木目の濃い部分と薄い部分があり・・・

濃い部分は少し固く・・・薄い部分は柔らかい特徴を利用して・・・

少し固いブラシで擦ると薄い部分が削れ・・・かたい部分が浮き上がってくる・・・・

きれいな木目が特徴的な木材では・・・それがより目立ち独特の仕上げになります・・・。

床材であれば・・・足の裏に心地よく良い刺激になり・・・健康に良さそうで・・・

壁材として、加工していない材料と交互に張って見れば・・・手に触れるさわり心地が違い・・・

見た目も変化して面白い仕上がりになります・・・。

名栗仕上げ(なぐり)・・・手斧などで仕上げると鱗のように木材の表面が・・・不規則のようで・・・

規則的な感じの、雑さの中に自然な風合いが心地良い仕上がりになります・・・。

古民家の大きな柱や梁に・・・そんな仕上がりを見る事が出来ます・・・。

諸説あるその加工の意味はまたいずれかの機会として・・・

遊び心なのか・・・現場でたまたま行われた実務的な作業なのかは解りませんが・・・

工夫して多くの技術が生まれ・・・それは生まれてきた土地に由来する部分も多く・・・・

暖かい地方・・・寒い地方・・・・風がいつも吹きすさぶような場所・・・

海の潮風が降りかかる場所・・・その環境に合わせて育つ材料で造り・・・・

その環境に合った造りを考え・・・その意味を伝えていく・・・・

無駄な仕事は無く・・・変わり映えしない地味な作業が・・・その意味を教えてくれます・・・。

今で言えばマニアックでお宅な世界かもしれません・・・

でも、知ればその奥の深さに・・・どっぷりはまってしまうかもしれませんね。

コメント
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