浮造り仕上げ(うづくり)・・・・木目の濃い部分と薄い部分があり・・・
濃い部分は少し固く・・・薄い部分は柔らかい特徴を利用して・・・
少し固いブラシで擦ると薄い部分が削れ・・・かたい部分が浮き上がってくる・・・・
きれいな木目が特徴的な木材では・・・それがより目立ち独特の仕上げになります・・・。
床材であれば・・・足の裏に心地よく良い刺激になり・・・健康に良さそうで・・・
壁材として、加工していない材料と交互に張って見れば・・・手に触れるさわり心地が違い・・・
見た目も変化して面白い仕上がりになります・・・。
名栗仕上げ(なぐり)・・・手斧などで仕上げると鱗のように木材の表面が・・・不規則のようで・・・
規則的な感じの、雑さの中に自然な風合いが心地良い仕上がりになります・・・。
古民家の大きな柱や梁に・・・そんな仕上がりを見る事が出来ます・・・。
諸説あるその加工の意味はまたいずれかの機会として・・・
遊び心なのか・・・現場でたまたま行われた実務的な作業なのかは解りませんが・・・
工夫して多くの技術が生まれ・・・それは生まれてきた土地に由来する部分も多く・・・・
暖かい地方・・・寒い地方・・・・風がいつも吹きすさぶような場所・・・
海の潮風が降りかかる場所・・・その環境に合わせて育つ材料で造り・・・・
その環境に合った造りを考え・・・その意味を伝えていく・・・・
無駄な仕事は無く・・・変わり映えしない地味な作業が・・・その意味を教えてくれます・・・。
今で言えばマニアックでお宅な世界かもしれません・・・
でも、知ればその奥の深さに・・・どっぷりはまってしまうかもしれませんね。