暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

人の手

2019年07月11日 | 古民家

 落ち葉が積み重なり・・・踏みしめれば足に伝わる心地よい弾力・・・

腐葉土となり・・・落ち葉は土へと帰って行く自然の営みの中にあり・・・

足を取られながら、急な斜面を登り・・・・欝蒼とした森に入り込めば・・・・

人の手が入った・・・整然と並ぶ木立と・・・・・

人が入る事を拒むように神秘的で・・・それでいて受け入れてくれる様な穏やかさもあって・・・

人と森は・・・・・遥か昔から、恐れながら・・・時には人の都合で・・・・

破壊や再生・・・?を繰り返しながら・・・あいまな関係で成り立って来ました・・・。

生まれる新しい技術は・・・・歴史の積み重ねから生まれ・・・

先人が残して来た地道な技術の成果です・・・・。

ピラミッドを造るのに・・・・何年時を刻んだのでしょう・・・?

どれだけの人がそこに従事したのでしょう・・・・?

人力で作業する事が当たり前の時代・・・山を登るのも・・・・

木立を伐採するにも・・・すべて手作業です・・・。

ピラミッドの大きな石を運ぶにも・・・・牛や馬を使ったのか・・・

すべて人力だったのか・・・・解りませんが・・・人の知恵もそこにはあったのでしょう・・・。

手仕事で気付く事は多く・・・手触り・・・感触で最後の仕上げをする作業は珍しくありません・・・。

機械で測れば正確ではあっても・・・・触感の心地よさは出ないのかもしれません・・・。

まっ平らな仕上げが求められる場面でも・・・・人が触れる素材には・・・・

人の指先で感じる・・・その質感や・・・美しさを表現する光沢は数値で表せない感覚があります・・・。

住まい造りが機械化され・・・・大量に安く作られるようにはなりましたが・・・

そこには・・・手仕事で生まれる感動や・・・感性は伝わっているのでしょうか・・・・?

自然の乾燥がされた木肌を・・・・指先で感じることは出来ているのでしょうか・・・?

自分が働いた対価で建てられた住まいかもしれませんが・・・・

連綿と住み継がれる住まい造りと考えれば・・・この世に生を頂いている間の仮の住まい・・・・

大切な資源をいつまでも使い続けられる・・・・そんな住まい造りが理想だと想います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする