暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

過酷

2019年07月01日 | 古民家

 冬の朝・・・玄関を出れば・・・吸い込んだ空気で、肺の中が凍てつくような感覚で・・・

夏の朝は・・・前日の夕立が、2~3m先も見通せない朝霧を生んで・・・・

湿った空気が体を包んでしまう・・・・。

春には・・・・色とりどりの花や木々の香りで体は満たされて・・・・

秋になれば・・・・少しホコリっぽく・・・乾燥した空気は、心まで乾いてしまいそうなくらいで・・・

季節はいろんな表情を見せてくれるだけで無く・・・・心や体にも・・・その時々の感覚を表現させてくれます・・・。

台所に置いてあったお鍋に氷が張っていた・・・なんて体験はありませんが・・・

布団に入って・・・仰向けになって、フーッと息を吐けば・・・・天井に向かって・・・広がる見事な白い息・・・・。

家の中で半纏やドテラを着込んでいたのは、いつの時代までなのか・・・

北国では・・・・部屋の中はTシャツで過ごせるくらい、暖房する、その理由は・・・・?

ひいおじいさんやひいおばあさん・・・・もっと前の、ひいひいおじいさんの時代・・・

過酷な労働と・・・質素な食事・・・・衛生環境も良くなかったのだと思いますが・・・

農作業も・・・家造りも、すべて手作業です・・・。

小さな頃から日々の労働で鍛えられて、今の自分達の5倍も10倍も働いていたと思います・・・。

その分・・・短命だったり・・・病気になったりと決して楽な生活ではありません・・・。

昭和に入っても・・・地方では、まだまだ過酷な暮らしは続いて・・・・

現在、日本の景観100選に選ばれるような景色は・・・そんな方々の想いで残されてきて・・・

同じような暮らし・・・同じような想いでその景色を残していける場所は・・・・減って来ているようです・・・。

産業も時代と共に衰退し・・・遺産となり・・・また新しい産業が生まれ・・・変化します・・・。

そこで働く方々は・・・世代交代と合わせ・・・商売を替えたり・・・新しい商売を始めたり・・・

変化する工夫をして来ました・・・。

古民家の暮らしは・・・すべてに置いて参考にするべき内容が詰まっていますが・・・

衰退した理由はあって・・・・時代に取り残されてしまい・・・・

それでも・・・・その暮らしを大切に思う方々の気持ちを・・・次の世代に受け渡せる変化は必要で・・・。

部屋に氷が張ることも無く・・・吐く息が白くはならないお部屋で暮らせる・・・・・

そんな古民家を生かした暮らしはあっても良いのかと想います。

 

 

 

 

 

 

 

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