暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

初詣

2019年06月29日 | 古民家
季節に合わないと言われそうですが…

除夜の鐘が鳴り始めた頃…ほろ酔いの親父と何故だか二人で初詣に出掛け…

道路と屋根の雪が…暗闇の中にボンヤリと浮かび上がり…

ザクッギュッ…ザクッ…と踏みしめる雪と氷の音が妙に大きく聞こえ…

大して話しをする事もなく…深夜の神社へ向かうのですが…人とすれ違う事もなく、黙々と歩き…

神社の鳥居を目の前にして…見上げる階段の上には…似つかわしくない灯と…

人の気配はあっても…静かな喧騒…?を感じて、登りきった先には、違う世界が広がっているのかも?…と…

不思議な感覚になっていた気がします…。



雪は音を吸収して…だから、雪国の町はとても人恋しく…悲しげなイメージがあって…

その反面…情緒的な感覚は自然と備わり…

静かで、寂しげな中にも…内に秘めた感情は熱いものがあるのかな…と思います…。



雪の重さに負けない、強い造りの住まいでなければいけない…

寒さに耐える暮らしでなければならない…

だから、北国の古民家は…柱も梁も太く、堅牢な造りで…

長い年月耐えうる構造と意匠で…

暮らす人達の力強い心も…宿っているかのようです…。

今思えば…夜店の並ぶ参道が…アメ横くらい混雑していて…

無事参拝を終え…帰る道のり、片手にはお土産なのか…?ひねり棒と言う郷土菓子を持って…

特に話す事もなく…ただ…ただ…家路につく親子の姿がありました。







コメント
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