暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

天然

2019年06月09日 | 古民家

 天然と言われると・・・自然に育って、人の手が入っていないモノ・・・・そんなイメージですが・・・

少し前に流行ってた「天然氷のカキ氷」・・・湖か池で、自然に出来上がる氷を採ってきて・・・

カキ氷にするのでは無く・・・人が整備したプールに清水を通して・・・・

葉っぱやゴミが入らないように、手間を掛けて氷を育てます・・・。

自然の環境が育てる氷ですが・・・人の手が入らなければ出来上がらない氷は・・・天然・・・?

なのか・・・疑問に思います・・・。(カキ氷は大変おいしいので、否定しているのではありません。)

天然モノがすべておいしいのか・・・・?

鰻などは・・・養殖の方が皮が薄くて・・・脂ものっていて、おいしいそうで・・・・

果物も・・・・栽培されている方が・・・甘くて柔らかくて・・・果肉もタップリで・・・

手間隙掛けて育てられて・・・品種改良された果物がおいしいのは・・・当たり前ですね・・・。

自然の環境で生き抜くには・・・苛酷な環境にも耐えられる力や・・・知恵が必要で・・・

荒々しく育てば・・・当然力強く・・・元気に育ち、野性味溢れる姿・形になってしまうのです・・・。

住まいの要となる、構造材・・・・・柱や梁・・・・

自然に育つ木材を・・・・育った環境に合わせて使いこなせば・・・・

寒さや風に耐えてきたその力強さは・・・・住まいにとって粘り強く、長い年月・・・

住まいを支え続けてくれます・・・。

人工林で育つ木材が弱い訳ではありませんが・・・・60年間、人の手が入り・・・・

枝打ち・・・間伐・・・下草刈り・・・・大切に育てられて来た木材と・・・・・

自分の生命力を頼りに・・・・生き抜いて来た木材とでは・・・・同じ杉材でも・・・・

性格も・・・体つきも全く違った素材に仕上がります・・・。

古民家の良さは・・・そんな、荒々しい仕上がりでも・・・天然木が使われ・・・

・・・素材の良さを引き出す伝統工法造られた・・・数世代の家族が安心して暮らせる住まいです。

 

コメント
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