屋根が大きく・・・・軒が深い日本家屋・・・・
良く聞く話しで・・・・金屏風・・・・金箔を張った襖・・・・壁から天井に至る所まで、金箔が張られた部屋・・・
悪趣味な感じを受けますが・・・・蝋燭の灯ししかなかった時代・・・
薄暗い部屋に金箔仕上げの、壁や・・・襖くらいが丁度良いレフ版の様な役目をしていた・・・・
そう思えば・・・嫌味でもなく・・・・生活の工夫と思えます・・・。
生活で使われる日用品・・・・暮らしの変化で、本来のまま使ってしまうと・・・
ちぐはぐな納まりになってしまう場合もありますが・・・
和洋折衷の建築は・・・とても按排の良い佇まいで・・・・相容れない素材や造作を・・・・
丁寧に・・・大胆に組み合わせて・・・時代を映す町並みを・・・造りだしています・・・。
時折出会う・・・・地域に溶け込んでいたと思われる古民家・・・・
主が住まなくなってどれほどの年月が過ぎたのか・・・・朽ち果てて、所在無さげに建ち尽す姿もあれば・・・
豪華絢爛とは言えなくても・・・手間を掛け・・・・じっくり選んだ素材で・・・丁寧に仕上げられた姿・・・・・
そんな建物に出会うと・・・・・・許されるなら・・・・子や孫の代までその姿のまま残してほしい・・・・
それでもなければ・・・・良い部分を生かして・・・・現代の生活に合った造りを取り入れて・・・
暮らし続けてほしいと思います・・・。(自分勝手な思いですが。)
同じ造りの建物を建てようとしても・・・・二度と建てる事は叶いません・・・・。
技術的にも・・・・施工出来る職人と出合えるか・・・・・?
同じような素材が手に入るのか・・・・?経済的に可能かどうか・・・・?
ご先祖様から受け継いだモノを・・・自分の代で失くす訳にはいかない・・・・
そんな思いで受け継いで来た人は多いと思います・・・。
少しでも残せる可能性があるのなら・・・・自らの考えで、残して・・・・受け継ぐと言う判断をしてほしいと思います・・・。
・・・・それが正しい判断だと評価されるのは、その建物が無くなってしまった時・・・・・
第三者の評価は責任の無い言葉で・・・後の祭りにならない様・・・・・・代々受け継ぐ大切さを、学んでほしいと想います。