暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

相容れない

2019年06月03日 | 古民家

 屋根が大きく・・・・軒が深い日本家屋・・・・

良く聞く話しで・・・・金屏風・・・・金箔を張った襖・・・・壁から天井に至る所まで、金箔が張られた部屋・・・

悪趣味な感じを受けますが・・・・蝋燭の灯ししかなかった時代・・・

薄暗い部屋に金箔仕上げの、壁や・・・襖くらいが丁度良いレフ版の様な役目をしていた・・・・

そう思えば・・・嫌味でもなく・・・・生活の工夫と思えます・・・。

生活で使われる日用品・・・・暮らしの変化で、本来のまま使ってしまうと・・・

ちぐはぐな納まりになってしまう場合もありますが・・・

和洋折衷の建築は・・・とても按排の良い佇まいで・・・・相容れない素材や造作を・・・・

丁寧に・・・大胆に組み合わせて・・・時代を映す町並みを・・・造りだしています・・・。

時折出会う・・・・地域に溶け込んでいたと思われる古民家・・・・

主が住まなくなってどれほどの年月が過ぎたのか・・・・朽ち果てて、所在無さげに建ち尽す姿もあれば・・・

豪華絢爛とは言えなくても・・・手間を掛け・・・・じっくり選んだ素材で・・・丁寧に仕上げられた姿・・・・・

そんな建物に出会うと・・・・・・許されるなら・・・・子や孫の代までその姿のまま残してほしい・・・・

それでもなければ・・・・良い部分を生かして・・・・現代の生活に合った造りを取り入れて・・・

暮らし続けてほしいと思います・・・。(自分勝手な思いですが。)

同じ造りの建物を建てようとしても・・・・二度と建てる事は叶いません・・・・。

技術的にも・・・・施工出来る職人と出合えるか・・・・・?

同じような素材が手に入るのか・・・・?経済的に可能かどうか・・・・?

ご先祖様から受け継いだモノを・・・自分の代で失くす訳にはいかない・・・・

そんな思いで受け継いで来た人は多いと思います・・・。

少しでも残せる可能性があるのなら・・・・自らの考えで、残して・・・・受け継ぐと言う判断をしてほしいと思います・・・。

・・・・それが正しい判断だと評価されるのは、その建物が無くなってしまった時・・・・・

第三者の評価は責任の無い言葉で・・・後の祭りにならない様・・・・・・代々受け継ぐ大切さを、学んでほしいと想います。

 

 

 

 

 

 

コメント
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