暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

テキ屋

2019年05月29日 | 古民家

 お囃子の音・・・・太鼓の音が遠くから聞こえて・・・・・

窓越しに・・・・僅かに聞こえて来る花火の音・・・・

昼間の・・・・むせる様な湿気を含んだ風も・・・・夕方には、ヒグラシの声と時を合わせて・・・

少し暑さも緩んだ心地良い風が・・・まだ、熱を持った体を癒してくれます・・・・。

夕立があれば・・・・焼けたアスファルトを湿らせ・・・・草花を潤し・・・・

さらに、夜気を涼しげに・・・・やわらかい風を運んでくれます・・・。

盆踊りやおみこし・・・花火も気になる、夏休みの楽しみですが・・・

夜店(テキ屋)・・・・夜の虫が、白熱電球に吸い寄せられる様に・・・・(例えは悪いですが。)

赤や橙・・・黄や青・・・色とりどりの屋台の飾りの下・・・橙色の灯しの下を・・・子供達が歩いています・・・。

結局は・・・そんなにほしいモノでも・・・おいしいモノでもないのかもしれません・・・・

それでも・・・そこには子供の世界観があって・・・・・

おとぎ話や・・・この世の浮き世に迷い込んでいるような気持ちなのかも知れません・・・。

時代は変わり・・・景品が変わっても・・・輪投げや・射的・・・くじ引きは合いも変わらず・・・。

カタ抜きや亀釣り・・・大人の小ざかしいルールに疑問を持ちながらも・・・

その中で奮闘する子供達・・・・社会の縮図とは言いすぎでも・・・

子供と悪知恵を働かせた大人との・・・・真剣勝負がそこにありました・・・。

チンドン屋・・・・紙芝居・・・・寅さんのように各地を放浪するテキ屋さんも・・・・・

温泉街のスマートボール・・・射的・・・・パチンコ・・・・

残っているようで・・・・確実に商売する人の数を減らしてきています・・・・。

古民家が無くなるのは必然でした・・・・不便で・寒くて・・・お洒落じゃ無くて・・・・

毎日どこかで、お祭りのような催しがあっても・・・楽しみにしている子供達がいても・・・・

子供の数が減って・・・・売り上げも減り・・・・地方での祭事も無くなりつつある現状では・・・

悲しい事ですが・・・古民家と同じように・・・・子供の文化も・・・娯楽の文化も・・・・

時間の中に埋もれて行ってしまうのかな・・・と想います。

 

 

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