暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

見知らぬ

2019年05月14日 | 古民家

 60年・・・・70年ほど前の日本には・・・古民家の姿がまだまだたくさん残っていました・・・。

戦後74年と言われれば・・・戦後を記録した映像には・・・着物姿で学校に行く子供や・・・

和服で・・・髪を結った女性が歩く姿・・・高い建物も見当たらない木造の瓦屋根が並ぶ町並み・・・

自分達の親の世代が子供の頃・・・・古民家の世界はアルな日常として、生活の一部で・・・

文献や古文書の世界ではなく・・・・少しは前に・・・本当にあって、想像出来そうな世界でした・・・。

財力や権力・・・・身分制度などで、人の優劣が決められているような社会では・・・・

勝者が歴史を支配して・・・黒も白になり・・・・正しい事が・・・間違った意味で伝わったり・・・・

写真や映像の無い時代では・・・・歴史考証の信憑性も怪しく・・・・

数十年前の事件や事故でさえ・・・その真意がはっきりしない現実を思えば・・・

数百年・・・数千年前の出来事など・・・いかようにも造り上げられて・・・書き換えられても、致し方無いように思えます・・・。

世代交代の時期が訪れたご家庭から・・・・写真や書類・・・書物や日本画が見つかり・・・・

歴史が逆転する様な発見がされて・・・埋もれそうだった歴史が掘り起こされる話しを、最近は良く聞きます・・・。

SNSの普及もあって・・・すぐに情報が拡散・・・確認取れる事もありますが・・・・

歴代・・・大切に保管されて・・・見る事も・・・確認する事も無かった蔵の収蔵物を・・・・・

これからの若い世代が持ち続ける事も出来ず・・・・管理も出来ないと・・・

処分するしか選択肢の無いご家庭が増えているのかな・・・と思います・・・。

骨董市など・・・各地で盛んに開催されて・・・・物珍しい品が並びますが・・・・

個人宛の手紙・・・・家族の集合写真・・・・結婚式の写真など・・・・時代を映す資料としては貴重なものです・・・。

でも・・・そこには、その時代を生きた家族・・・個人の暮らしそのものが残されています・・・・。

故人の品など・・・・家族以外必要の無いモノ・・・・

ましてや、その家族が必要なければ・・・行き場の無い不要なモノに変わってしまう・・・。

必要とする方の所へと、行き場が有れば・・・・それは幸せなのかな・・・とも思います・・・。

一時は・・・故人の記憶を売り物にするようで・・・憤りを感じる感覚でいましたが・・・

古民家を次の世代に受け継ぐ・・・・その暮らしを必要とする人に受け渡して歴史を繋いでくれる方々と同じように・・・

知らない人の写真や手紙を集め・・・時代を楽しむ方々は、大きい意味で同じなのか・・・?

自分の年齢と同じ親が写る写真・・・複雑な気分で見ていると・・・

自分の子供もそんな風に思い・・・見る時が来るのかな・・・・・・そして、それを受け継ぐのは・・・・

これから会うことも・・・話しをする事も無い・・・見知らぬ、あなたのかもしれませんね。

 

 

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