暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

それぞれ

2019年05月11日 | 古民家

 高温多湿の日本・・・・これから来る梅雨の季節・・・・

アジア独特の・・・じめじめした湿気の多い夏・・・・あまりイメージが良くないように思えますが・・・

季節を彩る自然の営みを・・・先人達が詩や俳句で表わし・・・・自然が創る世界を楽しませてくれています・・・。

この所・・・・四季の区別が付きにくい・・・緩やかな季節の移ろいが解かりずらく無くなっている様に見えて・・・。

身のまわりに育つ草花や・・・動物や昆虫達も、以前には見かけなかった種類を、見るようになりました・・・。

カビや結露に悩まされる原因は・・・・風通しの悪い・・・気密重視の住環境にあります・・・。

ある時期問題になったシックハウスの原因を、接着剤などの化学物質と位置づけて・・・

建物の中を24時間換気し続ける法律を作り・・・・その費用はお施主様負担・・・・

体に影響が出ない範囲の接着剤を使った加工木材の基準を作って・・・・その使用を促し・・・・

根本の原因を棚上げして、今でもその仕組みは継続されています・・・。

お寺の床下の様な造りの・・・「石場立て」・・・の住まいは・・・床下を風が通り抜けます・・・・・。

当然・・・・カビも・・・湿気も・・・シロアリも寄せ付けません・・・・。(蜘蛛や蟻は・・・・寄ってきますけど。)

窓が大きく・・・広縁があるような住まいは・・・家の中も、風通し良く・・・

高温多湿の日本の環境に合わせて造り上げられた・・・日本独自の住まいとなりました・・・。

熱橋(ねっきょう)をご存知の方は少ないかもしれませんが・・・

熱の受け渡し・・・・橋になってしまう部分・・・

簡単に言えば・・・建物に隙間が有って、そこから熱が逃げたり・・・そこで結露が発生したりする事です・・・。

高気密の壁や天井を作れば作るほど・・・・かなり注意して隙間の無い断熱施工をしないと・・・

壁の中や・・・目には見えない部分の結露で、建物が傷み・・・カビが発生して・・・健康を害する事になります・・・。

ヒートショックや部屋と廊下・浴室など・・・温度差で健康被害や命に関わる話しを耳にします・・・。

交通事故よりも家庭の中で亡くなられる人数の方が多いとも聞きますが・・・・

人にはその人の生活スタイルが有ります・・・。

健康的な人は・・・・日本本来の、健康的な暮らしが・・・必要で・・・

体に障害を抱えている人は・・・その方に合わせた、負担の少ない暮らしが必要です・・・。

すべての人に高気密高断熱が必要では無く・・・古民家の暮らしがすべての人に合うわけでもありません・・・。

本当に必要かどうか・・・その意味をしっかり理解して・・・・

地域や環境に合った・・・自分に合った、健康的な暮らしを考えてほしいと想います。

 

 

 

 

 

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