暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

息遣い

2019年05月10日 | 古民家

 池に波紋が広がる音・・・・・どんな風に表現してよいのか解かりませんが・・・

目を閉じれば・・・その人が感じる波紋の音が聞こえて来ると思います・・・?

波音一つとっても・・・岩場だったり・・・・砂利・・珊瑚の浜辺だったり・・・

聞こえて来る波音はそれぞれで・・・心に伝わる響きもそれぞれで変わってきます・・・。

滝の音・・・・風の音・・・・川の流れる音・・・・木々が風で揺られて鳴いている音も・・・・

心落ち着く癒しの音になっていると思います・・・。

無音の世界を体験した事は有りませんが・・・・

富士登山が、これほど熱狂的になる以前・・・・・6合目辺りに行った時・・・・

周りに人も少なく・・・・雲が流れる景色を見ているのに・・・・風の音も・・・・

人の声も・・・何も聞こえて来ない状態になったような気がしました・・・。

全くの無音は人にとって良くない環境のようですが・・・

一瞬訪れたその時間は・・・・幻想的な世界の果てに立っているかのようでした・・・。

小さな子供の声を、騒音と言う方もいらっしゃるようなので・・・一概には言えませんが・・・

自然の中から聞こえて来る音は・・・・雑音でも・・・心地良い雑音・・・・

二度と聞く事が出来ない・・・いろんな音が混ざった雑音です・・・・。

車や飛行機など・・・・環境によっては、防音の建物で無くては生活出来ない地域にお住まいの方もいます・・・。

でも・・・・聞こえて来るさまざまな息遣いを拒否するような建物の暮らしは・・・・

人の感覚を麻痺させているような気がします・・・。

どんなモノにも神様が宿るように・・・・自然の中の音には・・・人の五感に届いて響く、大切な役割があるような気がします・・・。

板の間を歩く音・・・・台所で忙しく動き回る音・・・・行き交うご近所の方があいさつする声・・・・

人の息遣いが感じられる地域の暮らしは・・・・日本の暮らしそのものだと想います。

 

 

 

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