暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

これからも

2019年05月07日 | 古民家

 以前携わったお住まいが・・・今でも変わらず・・・家族の方が暮らされているのか・・・・?

近くを通った時に立ち寄ってみると・・・・すごく残念な事に、建売が建っていたり・・・

駐車場になっていたり・・・・空き地で、これからマンションが作られ様としていたり・・・。

暮らされている方が別の方に代わっていても・・・せめて思い出のある建物が残っている事を望むのは・・・

自分の勝手な思い入れで・・・20年も30年も経っていれば・・・・致し方ない事なのでしょうか・・・?

大工さんが手掛けた証として・・・小屋組の梁に、上棟の時期を墨書きしていたり・・・

床板の裏に・・・・その当時の出来事や・・・落書き的な墨書きがあったり・・・

雨戸板の裏に・・・・自分の名前を墨入れしてあったり・・・

古い住まいが・・・解体・移築される時など、そんな思い入れのある文字を見る事が出来ます・・・。

当時の材木屋さんの名前や・・・材料の寸法が印字してある板材もありますが・・・

今でも、構造材にはいろんな情報が印字してあり・・・その当時の字体や・・・すでに廃業している材木屋さんなど・・・

いろんな足跡が見られて楽しくなります・・・。

一生に一度の買い物・・・・と言われる住まい・・・・100年も前の住まい造りは・・・・

誰もが家を持てる訳では無く・・・一生借家だったり・・・長屋暮らしだったり・・・・

今よりも、もっと一生の財産として・・・・清水の舞台から・・・・・・くらいの気持ちだったと思います・・・・。

そんな思いが詰まった住まいが・・・・・それを必要とする家族に渡り・・・住み継がれる・・・・・

・・・・・建売になっていたり・・・駐車場になっていたり・・・・

そんな悲しい姿を見るよりも・・・・その家族の事は知らなくても・・・・大切に楽しく暮らして・・・

これからも元気な姿でいてほしいと思うほうが・・・自分も幸せにな気持ちになると思います・・・。

住む人も・・・・建てる人も、ドキドキ・ワクワクしながら、住まい造りの時間を過ごして来ました・・・。

繋いで行く大切さは・・・これからの住まい造りにも必要だと想います。

 

 

 

 

 

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